AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム  ~高知県黒潮町、学校法人川崎学園、AMDA事前交流~ – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム  ~高知県黒潮町、学校法人川崎学園、AMDA事前交流~

AMDAは32年に渡る緊急支援の経験から災害に対して備えることの大切さを痛感してきました。災害の発生はほとんどの場合、予測できませんが、南海トラフ災害発生は予測されており、具体的な災害対応準備を進めることが可能な災害だと考えています。

南海トラフ災害に備えて、昨年9月に開催したAMDA南海トラフ地震対応プログラム第2回調整会議にて「AMDA南海トラフ災害対応プラットフォーム」が立ち上がり、災害による被災が予測されている高知県、徳島県をはじめとした四国内9基礎自治体と被災地に入る際の経由地である香川県丸亀市と岡山県総社市、岡山県内の基礎自治体(備前市、和気町)、そのほか多くの医療機関、団体が参加しています。

本年9月29日には、第一回事前訪問交流として、黒潮町から大西黒潮町長と役場職員2名、AMDAグループ代表菅波ほか3名が南海トラフ災害緊急支援に協力くださる学校法人川崎学園を訪れ、川﨑誠治理事長をはじめ9名の方々に迎えていただきました。平時に事前交流を行うことで、お互いに理解を深め、有事の際、混乱の中でも物事が進められる関係を築くことを目的としています。
 












事前交流では、黒潮町を襲う津波が最大で34mと全国で最も高水位の予測が出ていることなど、黒潮町長から町の紹介があった後、川﨑理事長から、「川崎学園からも代表者が事前に黒潮町を訪れることを前向きに検討していきたい」と黒潮町長に伝えられました。また、川崎学園としては黒潮町と中長期的な関係を構築していきたい思いがあり、学生が災害について学ぶ機会を黒潮町で提供できればと考えている旨をお伝えされたところ、黒潮町も協力していきたいと前向きな姿勢を示されました。最後に、私たちも災害時に医療チームをお迎えする準備を進めていきたい、と黒潮町長が抱負を述べられました。

今後もAMDAでは、南海トラフ災害による被災が予測されている被災地と緊急支援にご協力くださる医療機関、スタッフとを事前に繋ぐことで、実際に災害が発災した時により多くの被災者が救うことに繋がると信じ、今後も対応準備を進めていきます。

__________________

1.四国内9基礎自治体とは、高知県高知市、須崎市、黒潮町と徳島県阿南市、阿波市、美馬市、海陽町、美波町、牟岐町。