本日4日は被災地でも強風が吹き乱れ、テント村も影響を受けた。緊急災害対策チーム「BERT」からの派遣でチームに加わっている調整員は、総社市役所職員とともに、強風を受けているテントに対し補強作業を施した。「BERT」からの調整員は、本来のオートバイでの災害支援のみならず、車輛での救急患者や医療チームの派遣者を含めた搬送、また調整員としての業務に幅広く活躍している。
避難所生活の長期化に伴い、介護福祉士や理学療法士の避難者に対するケアの需要が高まっている。介護福祉士は、避難者に対し、口腔ケアや時間を定めてのトイレ誘導、体位交換を行っている。理学療法士は、畳・マットレス・ベッド・段ボールベッドなどを利用し避難者の生活環境の改善に努めている。避難所には活動量の低下した高齢の方も多く、避難所を巡回し、ケアの必要な避難者に直接お声掛けすることによって離床・歩行を促している。
学校再開に向けて整理や清掃活動を進んでいる中、医師の診察によると、避難者の中には家の片づけ、避難所からの移動など先行きが見えない不安の声が聞かれている。夜間不穏者も見られ、AMDA派遣者が見守りを行った。
また、岡山経済同友会が主催、大学コンソーシアム岡山(事務局・岡山市北区)が共催し、12大学・短大から学生を募集してボランティアバス1台を運行。岡山県内の大学生25人(女性13人、男性12人)が3日、初めて熊本地震の被災地を訪問。5日までの3日間、復興に向け支援活動を実施し、現地の住民から喜ばれた。
活動場所はAMDAが救護所を開設している広安小学校(熊本県益城町)で、学生らは連日、午前9時半から夕方まで、ほうきやモップ、ぞうきんを使って各教室を清掃、グラウンド整備に汗を流している。
一方、「上に向いて元気に泳いでね」との温かいメッセージを込めたこいのぼり(大小9匹)が被災地にお目見えした。東日本大震災で被害を受けた宮城県石巻市雄勝町の住民が、同町で支援活動をしたAMDA調整員の大政を通じて避難所に寄贈。雄勝歯科医院の河瀬総一郎歯科医と有志が広安小とテント村がある町総合運動公園に届けた。こいのぼりは歓声を上げる子どもたちと一緒に掲げられた。
3日の患者数は広安小が23人、テント村が4人。広安小の鍼灸治療には47人が訪れ、引き続き好評を得ている。
【第13次派遣】 5月4日出発
指山 浩志(さしやま ひろし)/医師/千葉県在住
菅野 久美(かんの くみ)/看護師/静岡県在住
野々村 亜紀(ののむら あき)/看護師/大阪府在住
大田 弘美(おおた ひろみ)/看護師/熊本県在住
岡本 歩(おかもと あゆみ)/介護福祉士/岡山県在住
国政 研太(くにまさ けんた)/介護福祉士/岡山県在住
村上 高康(むらかみ たかやす)/鍼灸師/静岡県在住
福田 文彦(ふくだ ふみひこ)/鍼灸師/京都府在住
■5月4日までの派遣者数 計55人
医師10人、看護師17人、薬剤師3人、介護福祉士4人、理学療法士2人、調整員12人、鍼灸師9人
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