AMDA医療チームは当初からの活動地である広安小学校に加えて、益城町立総合運動公園陸上競技場に設置されたテント村内救護室でも27日から活動している。救護室に訪れる方への血圧測定や生活指導を行うとともに、テント村内の心疾患を持つ方、糖尿病を持つなど持病を持つ被災者への巡回を行っている。29日は7人の方がテント村救護室に来室した。

鍼灸のはり治療は、広安小学校救護所内のベッド3つのうち2つを使い実施している。29日は避難所開設当初から運営に尽力されてきた広安小学校教職員の方を含めた36人の方がはり治療を受けた。はり治療を受けた方からは「お風呂に入ったよう」との言葉があり、鍼灸師は次々と来室する希望者への対応に追われた。29日の医療患者数は29人で、当初より徐々に減り始め、鍼灸治療者数が日を追って増加している。感染症対策として介護者専用トイレも増設した。

また、高齢者のプライバシー確保と落ち着いた雰囲気を確保するため、段ボールによる間仕切りスペースの確保への取り組みを始めた。

地元医師によるも新しい動きも出ている。自らの診療を終えた後に広安小学校救護所に訪れ、AMDAチームと意見交換をするなど、より高度な医療、住みよい環境づくりを目指した活動が加速しつつある。
被災者の疲れ除去と気分転換をはかる狙いで、25日からスタートさせた1日2回の足湯は好評で、29日は70人が利用した。
 

■速報12の第11次派遣に、調整員1名と鍼灸師1名の名前が入っていませんでした。お詫びし追記いたします。
【第１1次派遣】　　　4月28日出発
佐々木　和久（ささき　かずひさ）調整員／岩手県在住
佐々木　賀奈子 (ささき　かなこ)　鍼灸師／岩手県在住
 

■【第12次派遣】　　　5月1日出発
武田　未央（たけだ　みお）看護師／京都府在住
堀内　美由紀（ほりうち　みゆき）看護師／奈良県在住
神崎　真姫（かんざき　まき）看護師／大阪府在住
山内　英雄（やまうち　ひでお）医師／岡山県在住
山本　済江（やまもと　すみえ）医師／東京都在住
岸田　義臣（きしだ　よしおみ）医師／東京都在住
島田　憲一（しまだ　けんいち）薬剤師／香川県在住
三輪　正敬（みわ　まさたか）鍼灸師／東京都在住
高山　真（たかやま　まこと）鍼灸師／宮城県在住
 

■4月30日までの派遣者数
医師6、看護師11、薬剤師2、介護士1、理学療法士2、調整員10、鍼灸師4、
計36人
 

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