23日にマニラに到着したAMDA看護師は、地元の協力者と合流し、被災地のひとつであるパンガシナン(Pangasinan)州に移動した。翌24日には、地元の地方警察所属の医師3名と看護師1名、州病院の看護師1名、その他マッサージ師や自治体職員などの協力の下、パンガシナン州リンガイェン(Lingayen)町の、ワワ地区(Wawa)とアプラヤ地区(Aplaya)で医療支援活動と物資支援と炊き出しを行った。
支援活動を行ったワワやアプラヤは、被害が大きかった地域にある地区であり、農村地帯。大部分で水は引いているものの収穫直前だった稲は全滅し、大きな被害となった。被災地に向かう車窓からは、水田が未だ冠水している様子や、車が浸水している様子も見られた。徐々にライフラインが回復しつつあり、被災住民は自宅に戻ってきてはいるものの、食料が不足している状況に置かれている。そこでAMDA医療チームは、この2地区の計1000家庭に対し、米2キロと缶詰1個を支給した。さらに、フィリピンの定番料理であるチキン粥の炊き出しも実施。炊き出しの列に並んだ被災者らは、大人も子供もそのおいしさに頬を緩めた。
さらに、AMDA医療チームは、保健省からの医薬品提供を受け医療支援活動を実施。これら2地区で、それぞれ約3時間のうちに、いずれも200人程度の患者に対応することができた。被災者の中には、高齢者に加え、子供を連れた母親の姿も多く見られ、咳などの呼吸器症状の訴えが多く聞かれた。また、チームに参加したマッサージ師は、この2つの被災地区があるリンガイェン町在住。巡回診療テントの横で、同町の被災者のためにボランティアでマッサージを施した。片付け作業などに追われる被災者にとって、心身の疲労回復に効果のあるマッサージは非常に好評であった。
なお、この台風24号による被害は、死者47人、負傷者82人、行方不明者4人。ルソン島北部ハンガシナン州を含む11州549地区で洪水が発生。53万世帯325万人以上が被災している。(フィリピン国家災害対策本部10月24日発表)フィリピン・パンガシナン州は非常事態宣言を発令している。
■本部からの派遣
岩本智子(いわもと ともこ)
看護師(米国資格)/フィリピン担当部長/倉敷市在住 31歳
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