2013年11月にフィリピンを襲った台風30号の復興支援として、AMDAは日本医師会、福山医師会と協力しレイテ医師会の会館再建を支援した。
再建された医師会会館は、従来行っていた健康指導などレイテ医師会の活動拠点として使用する他、レイテ島近辺で災害が起こった場合、災害支援拠点としての役割も担っている。AMDAはレイテ医師会に対し、聴診器、血圧計、体重計、ドップラー超音波器などを寄贈した。これらは、今後実施される巡回診療は、妊婦健診などにも活用される。
また、これらの機器を活用して、7月5日にはレイテ医師会が無料巡回診療および健康指導を行った。これは、レイテ医師会がフィリピン産婦人科医会第8区とタクロバン市の協力の下実施されたもので、タクロバン市GMAカプソ村(Kapuso Village)の女性センターを会場に実施された。医療活動には、レイテ医師会の産婦人科医17名をはじめとする看護師、地元協力者、インターン生など計37名が参加し、健康教育、予防接種や妊婦検診を行った。健康教育では、9歳から12歳の子供たちを対象に思春期、人の生殖や衛生についての教育を行い、28人の子供たちに子宮頸がん予防ワクチンを投与した。
また、妊婦20名に対して妊婦検診が行われ、ビタミン剤や鉄剤が無料で配布された。