2013年11月8日にフィリピンで発生した台風30号の被災者に対する支援活動として、AMDAは11月10日から被災地入りし、緊急医療支援活動を行ってきた。2014年1月からは復興支援に切り替え、現在も支援活動を継続している。
巡回医療支援活動 定期的に継続中
2014年3月30日、AMDAは被災地レイテ島のレイテ医師会との合同医療支援活動として、巡回診療活動への支援を実施した。レイテ島タクロバン市サンホゼ地区にあるマンルリップ小学校を会場に医療の提供だけでなく、子どもたちへの炊き出しも行うことができた。診療コーナーを設け265人を診療することができた。成人患者に多くみられたのは上気道感染症、高血圧。中には傷が感染している患者もいた。また小児患者では、上記感染症や発熱が多くみられ、シラミの駆除が必要な子供、成人同様、傷が感染している子供もいた。診察スペースの横に設置された薬局では、無料で薬も配布された。AMDAは今後も定期的に、レイテ医師会と協働し巡回診療を継続していく予定である。
また、炊き出しでは、レイテ医師会と地域ボランティアが一緒になり、鶏肉と野菜を混ぜ合わせたおかゆとフルーツジュースを子供たち480名に配給することができた。
被災地の高校に文房具を寄贈
2014年3月24日から6日間の日程で、AMDAスタッフと広島県立誠之館高等学校の生徒2名、引率教諭1名がタクロバン市内のスカンジナビア高校を訪れ、文具や雨具などを一人一人の学生に手渡すことができた。
これは、広島県教育委員会と合同で、日本の高校生がフィリピン被災地の高校生のための支援を行う「同世代交流」をコンセプトに行っている復興支援事業。 広島県福山市がタクロバン市と姉妹都市の関係であることから、AMDAの提案により、広島県教育委員会から、広島県内の高校に呼びかけを行い、福山誠之館高校の生徒をはじめとする多くの広島県内の高等学校、生徒がこの呼びかけに賛同。街頭募金や校内での募金活動などを実施し、3月末までに広島県内33校に支援の輪が広がった。
対象としたスカンジナビア高校は、台風の被害を受け建物は全壊。支援がほとんど入っておらず、現在もテントの下で、電気も使えない中、学校が再開されていた。広島県の高校生2名は、スカンジナビア高校の在校生240名分の文具と雨具を、一人一人に手渡したほか、文化交流を行った。はるばる日本からの同世代の学生の訪問に、生徒たちは大きな歓声を上げ、終始笑顔の交流会となった。今後も、現地機関の協力を得て、被災地の学生に向けた文具の提供を行っていく予定。
アルファ米の配布を実施
3月10日から、レイテ島タクロバン市内5か所において、レイテ州衆議院議員、レイテ医師会などの協力のもとアルファ米750食を被災者に配布した。住民からは「とても幸せな気持ちになります、未だに支援を続けてくれてありがとう。」と感謝の言葉を寄せられた。
フィリピン台風30号復興支援会議～南海トラフ地震にそなえて 開催のお知らせ
タクロバン市と姉妹都市である福山市にて支援活動に携わっている団体が一堂に会し、フィリピン台風30号支援活動の経験や課題を共有することで、南海トラフ地震に向けた備えを導きたいと考えます。たくさんのご来場をお待ちしております。
日時：2014年4月26日（土） 13:30から（受付 13:15から）
会場：まなびの館ローズコム（福山市生涯学習プラザ）中会議室
参加費：無料
共催：一般社団法人福山市医師会、認定特定非営利活動法人アムダ：AMDA
【皆様からの募金を受け付けております】
●郵便振替：口座番号01250-2-40709
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
●楽天銀行：ロック支店 店番202 普通預金7002547
口座名「特定非営利活動法人アムダ」
●銀行振り込み：中国銀行(銀行コード168) 奉還町支店(店番102)
普通口座2070291 口座名「特定非営利活動法人アムダ」
●クレジットカード募金：
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