ミャンマーシャン州暴動 メティラ郡暴動被災者に対する緊急支援活動5 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ミャンマーシャン州暴動 メティラ郡暴動被災者に対する緊急支援活動5

AMDAでは、3月20日にミャンマー中部メティラ郡(メィティラ・Meiktila)メティラ市内で発生した暴動被災者に対する緊急支援活動の追加支援として、避難所でのシェルター建設を決定し、工事を開始した。

これまで、緊急支援活動として、被災地の医療機関への医薬品提供に加え、避難所における簡易トイレの建設を行った。現在、メティラ市内中心部の治安は暴動前の状況に戻りつつあるものの、暴動で住居を失った被災者の方々は市内のメティラスタジアム避難所(避難者数1561人)、メティラ高等学校避難所(避難者数1353人)、メティラ小学校避難所(避難者数475人)で避難所生活をしており、いまだ夜間外出禁止令が出ている中、住居の再建計画などは進んでおらず、避難所生活は長期化するものと思われている。

しかしながら、6月からの学校開始に伴い、学校施設を利用していた避難所は閉鎖されることとなり、移転を余儀なくされている。学校施設に代わって、新たに避難所となるチャウ・プー(Kyauk Phoo)僧院には400名を超える被災者が移転予定だが、居住スペースは確保されていない。そこで、AMDAは追加支援として同僧院へシェルター1軒の建設を行う他、被災者の増加が見込まれるメティラスタジアムにおいても、シェルター2軒を建設することを決定した。

5月16日にはチャウ・プー僧院及びメティラスタジアムにおいてシェルター建設を開始した。現在のミャンマーは1年で最も暑い時期を迎えており、日中の気温は40℃を越えることもある。これから雨季が始まり、被災者にとってはますます厳しい環境となることが予想され、健康状態の悪化などが懸念されており、今回のシェルター建設で、避難者の生活環境の改善が図られる。


スタジアム避難所にてシェルター建設予定地視察

雨季の増水に備え高床式にしている

チャウプー僧院にて竹と木材で基礎が作られる

厳しい暑さの中作業が進められている

■AMDAグループからの支援参加スタッフ
江橋 裕人(えばし ひろと)/AMDAミャンマー事務所 駐在/事業統括
鈴木 梓(すずき あずさ)/AMDAミャンマー事務所 駐在/業務調整員

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