バングラデシュ・ビル倒壊 緊急支援活動2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

バングラデシュ・ビル倒壊 緊急支援活動2

5月3日に出国したAMDA看護師は同日深夜にバングラデシュに到着、AMDAバングラデシュ支部、AMDAグループの日本バングラデシュ友好病院(JBFH)とともに活動を開始した。今回の事故に対して、現場に緊急救援チームを送った病院は日本バングラデシュ友好病院だけ。
 

今回のビル倒壊現場のあるサバール(Savar)地区ラナプラザ(RanaPlaza)近くのエナム医療大学付属病院(Enam Medical College&Hospital)を訪れ、栄養補助食品の配布を行った。本病院は、事故直後から多くの被害者を受け入れて来た中規模病院で現在156人の被害者が入院している。今回の事故の被災者の中には、精神的ショックからか、食欲が落ちていたり、食欲のない患者も多い。また地方の貧しい地域から働きに来ていた被害者も多く、家族の助けが得られない人もいる。病院では、「医薬品は充分集まっているが、全患者に栄養価の高い給食を提供するのに限りがある」との声を聞き、各病棟を廻り、一人一人に声をかけながら、栄養補助食品として、136セットの粉末麦芽飲料の配布を行った。


物資の積込み

JBFHの救急車内で物資とスタッフ

患者に声をかける
ラザック事務局長と山﨑看護師

一人一人の患者に声をかけながら
物資を配布する山﨑看護師

患者と対面したAMDA山崎看護師の報告によると、患者は、重度の擦過傷、骨折、切傷、打撲、四肢切断が多く見られ、他にも頭部外傷、胸部外傷、腹部臓器損傷とみられる方や視力の低下を訴える方もいた。収容されている患者の多くが若者で女性も多かった。声掛けには、無反応・仮面様顔貌の患者が多く、精神的な傷の深さを感じた。 一方、泣きながら家族の喪失を訴える患者が何人もおり、自分が被害者であると同時に、家族を失った被害者家族でもあったという。

現在バングラデシュでは、選挙を目前に急激に治安が悪くなっており、首都ダッカの市内では現政権に反対する人々で数万人規模の集会なども開催され、主要道路も塞がれている。ローカルイニシアチブで安全を確保しつつ、状況をみながら引き続きの活動を模索している。なお今回のビル倒壊事故の死者が626人に達している。(5月5日バングラデシュ警察発表)

■派遣者 プロフィール
山崎 希(やまざき のぞみ)
:AMDA国際部 プロジェクトオフィサー/看護師
サーダー アブドゥル ラザック(Sarder Abdur Razzak):
AMDAバングラデシュ支部 事務局長
※ラザック事務局長は4月12日から岡山県内で開催したアジア相互扶助災害医療ネットワーク会議に 参加

■現地協力団体
AMDAバングラデシュ支部
日本バングラデシュ友好病院(Japan-Bangladesh Friendship Hospital:JBFH)


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