中国四川省地震 緊急支援活動2 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

中国四川省地震 緊急支援活動2

中国四川省で発生した地震の被災者に対する緊急支援活動のため、23日に日本を出発したAMDA笹山調整員は、24日深夜2:00頃、中国・成都に到着した。
現地の協力者の一人である四川友好会館の副館長と面会し、現地の情報収集にあたった。そこで「民間団体であるAMDAが、一番先に激励に駆けつけてくれたことに感謝します。」との言葉を頂いた。


四川省人民対外友好協会へ義援金の贈呈

四川省人民対外友好協会からの感謝状

また24日に、成都市内にある西南財経大学を訪れた。ここは、被災した中学生400人と教師をバス13台で同大学のキャンパスに受け入れている。被災学生たちのために学生寮も開放し、精神面を考慮して、マスコミなども完全にシャットアウトした状態で、24日から既に授業を始めていた。ここでは、ボランティア心理カウンセラーの活動はめざましく、被災学生らの精神面でのケアに携わっている様子が伺えた。この心理カウンセラーはAMDAがスポンサーとなって、2008年の四川省大地震の支援活動の一環で養成したボランティアである。


西南財経大学の訪問

西南財経大学で勉強する中学生

同日24日、四川省人民対外友好協会に、被災地の青少年教育支援のための義援金を贈呈した。四川省人民対外友好協会は、長年に渡り、アジアの人民間の交流を推進している団体で、政府の半官組織であり、今回の支援活動では、AMDA笹山調整員とともに現地で活動を行っている。

笹山調整員によると、現在被災地では地域行政の関係者、医療救援隊の関係者、物資の輸送隊などの移動を優先するため、被災地への主要道路は政府の管理下に置かれている。海外からの支援だけでなく、中国国内の被災地以外の車両や人員が被災地へ入ることも制限されており、被災地に入ることは難しい。さらに、3000人ものボランティアが自主的に周辺地域に集まっているため、現地で混乱を招いている。

今回の地震の震源地である雅安市蘆山県は地理的にも海抜2,000m以上の高地であり、地震発生後から現在まで4000回以上の余震が続いている。さらには、大雨の影響で落石・土砂崩れが起きており、さらなる道路の寸断が頻繁に起こっているため、物資の輸送や医療救援隊の移動などは一層難航している。この震災後の落石のため亡くなったボランティアや作業員もいるという。現地では200万人以上の人々が被災しており、重点病院も負傷者の対応に追われているという。

24日時点、この地震による死者196人、行方不明者21人、負傷者1万1470人と発表されている。(中国地震局)

■派遣者 プロフィール
笹山 徳治(ささやま とくじ)
:AMDA参与、四川省人民政府 国際交流アドバイザー
  日中青年交流協会 理事長/調整員

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