グアテマラ地震 緊急支援活動 速報3 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

グアテマラ地震 緊急支援活動 速報3

11月13日、AMDA派遣チーム2名は、トトニカパン県(Totonicapan)の被災村ツァニスナン村へ物資支援に入った。


ツァニスナンの様子

ツァニスナンの様子

ツァニスナン村では、国家災害対策調整委員会(以下CONRED)の事前調査を基に、損壊状況がひどく、且つ、親戚宅など、仮に寝泊りする場所がない家族を優先に、直接それぞれにテントや寝袋を手渡した。今回、供与したのはテント14個、寝袋50個。


ツァニスナン村にて

ツァニスナン村にて

テント1個、寝袋11個を受け取った被災者家族は、「3家族11人が住んでいたレンガ造り、トタン屋根の家屋は崩壊し、屋根が残った部分についても地盤沈下し、居住できない状況となった。地震の夜以降は、被害を免れたかまど付近に、崩壊した家屋の資材を集め簡易小屋を設置し家族11人が生活している。仮住居は11人が寝泊まりするには狭すぎる上、夜には0℃近くなるため、寒さをしのぐことができない。かまどに火を入れることで暖を取っているが煙がひどく、眠ることができない。だからテントは本当にありがたい。食料配給があったが、崩壊家屋への支援は届いておらず、非常に感謝している、少しでも暖かくして寒い夜を迎えることができることが本当に嬉しい。」と話した。

また今回の支援活動にAMDA派遣者とともに、村へ同行した同県庁担当者は「政府の支援はCONREDを通じて行われるため、地方としては中央政府の判断、命令を待つ時間が長く、今回のように物資供与団体が直接現地に物資を運搬し、政府の許可を待つことなく、住民に支援を届けることが出来たことに非常に感謝している。」と話した。

今回、被災者に供与した上述の物資は、崩壊家屋が改修され、被災者が使用を終えた後、村で保管されることになった。当村はこれまでに、ハリケーン、大雨、地震などの被害を数々経験してきているため、今後の災害に備え、今回の供与物資を長期活用したいという村長・副村長の判断による。

15日には、AMDAチームは支援活動を終え、隣国ホンジュラスに戻った。今後も引き続き復興状況について、AMDA社会開発機構ホンジュラス事務所から注視し、復興支援の可能性について検討していく。

11月7日に発生した地震による被害状況は、死者43人、被災者数24,034人、避損壊家屋は、10,200棟。避難者数21,064人でうち避難所で過ごす被災者は8,705人。(13日付 現地新聞「プレンサ・リブレ」による)今回支援活動を行ったツァニスナン村は人口8,200人611世帯が住む村。死者、負傷者はいなかったものの、今回の地震で全半壊併せて約100世帯が被災した。(現在もCONREDが調査を継続中)

■ホンジュラスからの派遣者者(2名)
陰山 亮子(かげやま りょうこ)
:調整員、AMDA社会開発機構 ホンジュラス事業 コーディネーター
エメルソン・ロドリゲス(Emerson Anibal Rodriguez Cruz)
:調整員、AMDA社会開発機構ホンジュラス事業 現地スタッフ、
2005年に実施したグアテマラ洪水緊急医療支援活動にも参加経験がある

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