AMDAは防衛省 陸上自衛隊主催の「アジア太平洋地域多国間協力プログラム(MCAP12)」へのオブザーバーとしての参加要請を受け、2012年9月25日から28日の日程で本部職員を一名派遣した。参加したのはアジア太平洋地域24ヶ国の陸軍軍人と人道支援・災害救助に取り組むNGO 8団体。昨年の大震災の教訓を生かすべく、大規模災害対策のための陸軍種としての平素の取り組みがテーマで、3日間に渡るディスカッションと机上演習、また最終日には東京臨海広域防災公園での施設研修が行われた。
災害の規模・被害状況を仮定した上での机上演習では、被災地で必要とされる団体(軍官民)の役割、地方自治体の機能が災害により麻痺した場合に陸軍の役割、などの意見交換を3つのグループディスカッションで行った後、各グループのプレゼンテーションが行われた。参加したAMDA職員は東日本大震災の事例を述べ、今後の課題を提案した。
災害時の軍官民の連携は今後ますます重要になることは間違いなく、今回築いた各国軍とのネットワークを大切にし、またMCAP12で学んだことを今後の緊急救援活動に活かせるようにしたい。