フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動5 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

フィリピン・ミンダナオ島洪水緊急支援活動5

1月12日からフィリピン・ミンダナオ島に向かった第3次AMDA緊急医療チームは巡回診療活動を実施した。


第3次AMDA緊急医療チーム

被災地を訪れたAMDA菅波代表

被災した建物を視察するAMDA菅波代表

巡回診療の様子

避難所の子どもたちとAMDA医療チーム

1月12日からフィリピン・ミンダナオ島に向かった第3次AMDA緊急医療チームは、AMDAフィリピン支部のプリミティボ・チュア(Primitivo D. Chua) 支部長(医師)を含む医師4人、調整員3人(うち大学教員2人)とフィリピン家庭医学会(Philippine Academyof Family Physicians)のボランティアスタッフ約25人とともに、巡回診療活動を実施した。

13日には、カガヤン・デ・オロ市マカサディン・シティ・センター、14日にはカガヤン・デ・オロ市マクティバサック地区、15日イリガン市、16日カガヤン・デ・オロ市マンドゥムル地区で活動を実施した。

この4日間の巡回診療活動で523人の患者を診療した。患者の多くは女性と子どもだった。男性40%、女性60%。全体の70%が子どもや母親だった。主な疾患は、風邪、咳、インフルエンザで、全体の75-80%を占めた。他にも、頭痛、筋肉痛、皮膚アレルギー、上気道感染症などがみられた。

最終日にAMDAは8箱分の医薬品をフィリピン家庭医学会のカガヤン・デ・オロ支部とイリガン支部に寄贈した。AMDAは緊急医療支援活動に参加したフィリピン家庭医学会の全医療スタッフに感謝状を手渡し、活動を終了した。

フィリピン国家災害リスク削減管理委員会の発表によると、ミンダナオ島で発生した台風21号による死者数は、2012年1月25日時点で、1259人、負傷者6071人、行方不明者は182人となっている。5万戸以上の家屋が被害を受け、未だに8万世帯以上、約44万人が避難生活を余儀なくされている。主要産業である農業のための施設や農地も大きな被害を受け、復興には長い時間がかかると予想される。

■これまでの日本からのAMDA派遣者
武田 未央(たけだ みお):看護師・保健師/岡山県在住
大山 マジョリ (おおやま マジョリ):調整員兼通訳/倉敷フィリピーノサークル所属/岡山県在住
菅波 茂(すがなみ しげる):医師/ AMDAグループ代表 / 岡山市在住
ヴィーラヴァーグ ニッティヤーナンタン(VEERAVAGU Nithiananthan):調整員/AMDA本部職員/岡山市在住

■現地で連携する団体
・フィリピン軍(AFP)第1技術行政サービス大隊
・フィリピン軍(AFP)ミンダナオ島第4歩兵師団
・フィリピン・ファミリー・フィジシャン・アソシエーション
・フィリピン・カレッジ・オキュペ―ショナル・メディスン

■AMDA支部からの参加
・AMDAフィリピン支部(医師5人、調整員3人)
・AMDAインドネシア支部(医師2人)

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