AMDA本部では、タイで深刻化している洪水被害に対する緊急支援活動に、日本から医療チームを派遣することを決定した。14日に保健師(看護師)、調整員の2名が、18日には医師1名が日本からバンコクに入る。
タイでは7月末からのモンスーンと相次いで通過した台風による豪雨に見舞われ、北部から始まった洪水が中部を経て、バンコク周辺のパトゥムターニー県とノンタブリー県に達している。アユタヤ県のロジャナ工業団地では日本企業の自動車工場も操業停止に追い込まれ、生産に大きな影響がでる模様。また、世界遺産に登録されている古都アユタヤの遺跡も3m程の水位で水没した。
政府災害対策当局によると、これまでの死者は269人、被害は全国76県のうち約60県に拡大、約800万人に影響が及んでいる。タイ政府は、大雨と大潮が重なる13日から18日にかけて海面が上昇するため、チャオプラヤ川が氾濫する可能性があるとして警戒を強めている。
■タイの協力者とAMDAの相互扶助
2011年10月12日現在、バンコクジェネラルホスピタルのDr. パイロート・クルエガンチャナーが厚生省の医療チームの一員として、ナコンサワン(バンコクから北へ約240km)で医療支援活動を行っている。
在タイ日本人が多く利用するバンコクジュネラルホスピタルのクルエガンチャナー医師と2人の看護師は、東日本大震災への医療支援を希望し、AMDAで3月31日からタイチームを岩手県大槌町大槌高校避難所に受け入れた。AMDAでは今回のタイの洪水被害に対して、相互扶助の実現として日本からの医療チームを派遣するものである。
10月14日にバンコク入りする大政朋子調整員と武田未央保健師(看護師)の2人は、バンコクに一旦戻ってくるクルエガンチャナー医師と合流してまずはバンコクで情報収集を行った後、現地のニーズにあわせた医療支援活動を実施する。10月18日には、古谷清久医師がバンコク入りし、大政調整員、武田保健師と合流する。
■日本からの出発便
大政朋子(Ms. Tomoko Omasa)、武田未央(Ms. Mio Takeda)
10/14 11:45 関空発 15:35 バンコク着 TG623
10/14 7:49 岡山駅発のぞみ2号/はるか11号 9:35 関空着
古谷清久(Mr. Kiyohisa Furuya) 10/18 成田発 バンコク着
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