キルギス領内ウズベク系避難民に対する緊急医療支援活動開始 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

キルギス領内ウズベク系避難民に対する緊急医療支援活動開始

25日、AMDA本部では、ウズベク系避難民への医療支援活動の開始を決定し、キルギスに向けチームを派遣することとした。

中央アジア・キルギスの保健省は21日、今月半ばに南部で発生した騒乱の犠牲者が208人に上ったと発表したと国営テレビのヴェスチが報じた/21日付The Voice of Russia 。キルギス南部で6月中旬から続いていたキルギス系住民と少数派ウズベク系住民の民族衝突による騒乱により、30万人が避難生活を強いられており、10万人のウズベク系避難民が発生していると伝えられている。

 南部のオシとジャラル・アバドでは、騒乱がおよそ5日間に渡り続いたのち、治安部隊は、衝突のあった地区でバリケードの撤去を進めており、市場や公共交通機関も営業を再開しつつある。一方で情勢には不安があり、オシ州では非常事態宣言が25日まで延長された。

4月の政変で発足したキルギス臨時政府は6月27日に新憲法案の是非を問う国民投票、10月には議会選を予定している。

25日、AMDA本部では、ウズベク系避難民への医療支援活動の開始を決定し、キルギスに向けチームを派遣することとした。本部から調整員1名と、AMDAカザフスタン支部から医師1名がキルギスに向かう。

首都のビシケク到着後まずは、厚生省はじめ関係機関からの情報収集を行う。その後、ウズベク系避難民のキャンプに向かい、生活環境の調査や健康状態のチェックを行い、その上で必要に応じて、医薬品および食料品・生活用品などの調達・配布も行う。

【派遣医療チーム】

ヴィーラヴァーグ・ニッティヤン(VEERAVAGU Nithian) 調整員/AMDA本部職員 スリランカ系オーストラリア国籍 男性
アボーヴァ・グルバシン(ABEUOVA Grubarshyn)AMDAカザフスタン支部 一般内科医師 女性/在カザフスタン日本大使館勤務

【日本からの出発】                                
ヴィーラヴァーグ・ニッティヤン(VEERAVAGU Nithian) AMDA本部職員 (岡山市在住)

6月28日(月) 岡山駅発 10時23分 (のぞみ118号) 
6月30日(水)  成田空港発 12:00  (SU576) -モスクワ着17:25(いずれも現地時間)
モスクワ発 22:55 (SU179) – ビシケク着05:10 (7月1日) 
                                         
<本部からの派遣者ヴィーラヴァーグのこれまでのAMDAでの活動経験> 
2003年3月~06年7月 スリランカ医療和平事業 現地副統括
2006年12月 フィリピン台風21号緊急医療支援活動    
2007年1月 スマトラ島北部洪水緊急医療支援活動
2007年4・5月 ソロモン諸島沖地震・津波緊急支援活動   
2007年6月 パキスタン南部サイクロン緊急支援活動
2008年5月 中国四川省地震 緊急医療支援活動  
2010年1月及び5月 ハイチ地震緊急救援活動

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