インド担当 岩尾 智子
インド東部ビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックでは、現地スタッフを中心に、コロナ禍も母子保健事業を継続しています。飛沫・接触感染のリスクを抑えるため一部休止中の活動もありますが、地元医師の協力のもあり妊産婦健診は実施しています。妊産婦をいくつかのグループに分けて、クリニックに来てもらう時間を分けることで待合室に滞在する人数が最小限になるようにするなど、対策をとりつつ行っています。通常1か月に2回行う妊産婦健診は、月平均30人が利用しており、必要に応じて、血液検査や薬・サプリメントはAMDAピースクリニックから無料で提供しています。
1月29日に行った妊産婦健診には、35人集まりました。AMDAピースクリニックスタッフが健診に来た妊婦に健診について話を聞くと、「ここで定期的に行われる健診の日には欠かさず来ている。お腹にいる赤ちゃんや私の体に異常はないか診てもらっている。コロナ禍でも無料健診を継続的に実施しているAMDAピースクリニックの活動にとても満足している。家族や友人と話す際もAMDAピースクリニックが話題になることがあるが、彼らも同じ意見だ。ブッダガヤの経済状況は、良くはないが、1回目の都市封鎖時に比べると状況は少しよくなった。支援が必要な私たちに手を差し伸べてくれるAMDAには本当に感謝している。」と話しました。