ある避難者との出逢い
6月2日、第6次医療チームとして派遣された長谷看護師は空路にてハンガリー・ブダペストに到着。現地協力者である国立センメルワイス大学の学生と会った後、列車で国境近くの活動地へ向かい、活動中の榎田看護師と合流した。
翌日3日、ベレグスラーニーのヘルプセンターに入ったAMDA看護師2人は、避難者1人を車で駅まで送った。無口な避難者に体調などを伺うと「疲れている。頭が痛い。」との返答。その後、「子どもを出産、育てながら大学と大学院に通い、やっと就職できるという時にこの人道危機が始まった。」と、ご自身のことを話された。ウクライナに行ったことのないと言う看護師に、「戦争が終わったらウクライナに来て。そして私の町を案内させて。とってもいい場所なの。」と言った避難者は、別れ際、「私はあなたたちに救われた。私はあなたに会えて幸せ。本当に奇跡だと思っている。あなたの顔を覚えていたいから、是非写真を撮ってください。」と、一緒に写真を撮影した。
支援する人を支える
避難者がヘルプセンターに滞在する時間は減少傾向にはあるが、ヘルプセンターに到着する人数は変わらず200~500人。避難者を支え続けるスタッフのストレスや疲労は日に日に増していると看護師たちは感じている。
6月4日、オランダ人医師が体調不良を訴えるスタッフを診た。疲れやストレスによるものと診断、周囲からも「休んだ方がいい。」と言ったが、「休まない。」という本人の意思を看護師たちは尊重した。しかしながら、数日経っても病院に行かず変わらない様子だったため、7日、医師の判断で「仕事の合間でもいいから、しっかり休むように。」と再度指導が入った。
また、7日は、疲労が見られるスタッフも多かったため、榎田看護師がマッサージを実施。ヘルプセンターもとてもリラックスした雰囲気になった。また、ヘルプセンターには現在、オランダ、ハンガリー、そして日本からの医療者がいるため、各国の緊急搬送の基準などを共有した。
*上記時間は、ハンガリーの時間(日本より7時間遅れ)。
【6月10日時点 現地派遣者情報】 *敬称略 派遣順
派遣者:
榎田 倫道(えのきだ ともみち)看護師(日本・オランダ資格)/ Nieuw Unicum(オランダ・福祉施設)/オランダ在住/ 41歳
長谷 奈苗 (はせ ななえ) 看護師 (日本資格) /AMDA職員 / 岡山県在住/ 27歳
現地協力者:
志井田 海(しいだ かい)/現地協力者: 志井田 海(しいだ かい)/ ハンガリー国立センメルワイス大学医学部/ハンガリー在住/25歳
光井 一輝(みつい かずき)/ ハンガリー国立センメルワイス大学医学部/ハンガリー在住/26歳
大堀 裕太郎(おおほり ゆうたろう)/ ハンガリー国立センメルワイス大学医学部/ハンガリー在住/28歳
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