岡山県高等学校研究部会人権教育部会 備中支部講演会 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

岡山県高等学校研究部会人権教育部会 備中支部講演会

AMDAボランティアセンター事務局長 竹谷和子

2020年11月25日 岡山県立高梁城南高等学校で岡山県高等学校教育研究会 人権教育部会備中支部 研究協議会が開催され、会の後半「共に生きる」と題し竹谷が講演させていただきました。内容はAMDAについて歴史、理念とコンセプト、活動内容をお伝えしました。
特に人道支援の観点からバングラデシュにおけるロヒンギャ難民支援の様子やスリランカでの内戦時の医療和平を中心にお話しました。そしてAMDAが考えている「人権」について、また現在コロナ禍における社会不安な状況の中、偏見と差別にも触れ、AMDAの理念である「多様性の共存」を目指し「共に生きる」ことの大切さをお話しました。
会場にはおよそ50人の先生たちが参加され、とても熱心に聴いてくださり、今だからこそあらためて人が生きていくなかで大切なことを先生たちと共に共有させていただきました。
ご参加された感想の一部をいくつかご紹介いたします。
2018年3月バングラデシュ コックスバザール ロヒンギャ難民キャンプ竹谷訪問

AMDA仮設診療所に集まるロヒンギャの人々

 


AMDA仮設診療所医療スタッフたちと共に

元気いっぱいの子どもたち

感想
・AMDAの活動について教えていただきAMDAとしての平和や人権の解釈がどのようなものであるか知りました。その上でコロナ禍という今まさに直面している問題への考え方やポイントをお話いただきリアリティを持って理解することができました。「その人の存在に敬意をはらうこと」やコミュニケーションをとることが重要なのだと感じました。

・難民の置かれている状況について知る貴重な機会となりました。また身近なところでも人権、偏見、差別について深く考えさせられました。コロナ禍の状況の中、差別をなくすためにマイノリティを尊重するために正しい知識を伝える教育の重要性を痛感しました。偏見を助長するような根拠のない情報やうわさに対して異議を唱える勇気を持ちたいと思いました。生徒に対しても多様な世界があることを伝えていきたいと思います。

・他者理解や少数の意見にも耳を傾けること、知ろうとする姿勢を身につけていく教育が人権意識を高めることができると感じました。AMDAの活動は医療ボランティアが中心だとは知っていましたが本当に将来を見据えて考えていくべきは教育だと思います。すべての子どもにきちんとした教育を行うことで世の中は必ずよくなるはずです。「パートナーシップ」「ローカルイニシアティブ」の姿勢と相手を尊重することがAMDAでも大切にしているものだと知りましたがその考え方は学校教育にも通ずると思います。

・見えない恐怖から過剰な行動をとってしまうことが差別の根につながることを私たちが一人一人自覚し、生徒たちに接していくことが大切であると思いました。