南三陸町を訪ねて – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

南三陸町を訪ねて


3月26日、宮城県南三陸町でアムダの東日本復興支援事業「第14回復興グルメF−1大会」が開催されました。それに合わせて運行されたボランティアバスには、今回もたくさんの方がスタッフとして参加されました。初めての方、二度目の方、常連と言える方まで、いろいろな方と南三陸町に向かいました。

ボランティアスタッフの方々には、東北の被災地に想いを寄せ、何かお手伝いしたいという熱い気持ちをいつも強く感じます。現地での支援活動も一生懸命取り組んでいただき、帰りのバスでは「機会があればまた参加したい」という感想が多く聞かれます。私自身も、実際に一緒に活動することで、東北の方の気さくで温かいところに逆に元気をもらって帰ります。本当に感謝です。

今回訪れた南三陸町は、ボランティアバスを最初に運行したF−1大会開催地で、特に思い入れのある場所です。雨の降るなか設営準備を行ったこと、被災した防災庁舎を訪れたこと、大会当日のことなど、今でも忘れることはできません。その時訪れた仮設商店街は、今年3月3日、1.5キロほど離れたかつての町の中心地に、かさ上げされた高台の造成地に本設オープンしました!テレビ報道されるオープン時の映像、木の風合いを生かした温かみのある平屋の建物や大勢のお客さんで賑わっている様子を食い入るように見ていました。当時バスで町内を案内して頂いたさんさん商店街の三浦さんがテープカットをされており、うれしい気持ちと懐かしさがこみ上げてきました。大変なご苦労をされ、やっと本設ができたのだと思うと、感慨深いものがありました。

今回の町内視察にも三浦さんがご同乗され、町の未来図と復興の様子を説明してくださいました。そして、「岡山から来てくれるだけで、横にいてくれるだけで充分ありがたい」との言葉に、ボランティア活動の意味をまた教えて頂いたような気がします。ボランティアとして参加するスタッフの方々の真剣な想い(相手への気遣いと何かを感じ考えたいという気持ち)が三浦さんの言葉とつながりあっていること、この復興グルメF-1大会を通して、岡山と東北を結ぶ確かなつながりができてきていることを改めて感じました。

次回もまた、常連のボランティアさん、新しいボランティアさんと一緒に活動できるのを楽しみにしています。

太田 浩子