GPSP支援局総務担当 ブルックス 雅美
1月15日未明(現地時間)、インドネシア・スラウェシ島西部を震源とする、マグニチュード6.2の地震が発生。この地震発生の翌日16日、AMDAインドネシア支部は、Universitas Muslim Indonesia(ムスリム大学/Muslim University of Indonesia)医学部、AMSA(アジア医学生協議会)ムスリム大学支部やそのほか協力団体らと第1次医療チーム(医師4人含む総勢16人)を結成し、同日被災地に向け出発しました。
17日には被災地であるマジェネ(Majene)県に入り、医師による被災者の診察を開始しました。また、食料や毛布、赤ちゃん用のおむつなどの支援物資も配布開始。車両で入れない村には2キロの道中を徒歩で赴くこともありました。また、カビラアン(Kabiraan)村では家が損壊したためマットを配布し、更に停電等で電気がなかったため、チームが活動のために持ってきた発電機セットを贈呈しました。
その後、1月29日には、医師3人、学生9人から成る第2次医療チームをマムジュ(Mamuju)県・マジェネ県へ派遣。第1次チームと同様、避難所などで被災者の診療や支援物資の配布を行うほか、精神面での支援も実施。この地震で被災した子どもたちの精神的ケアとして、話をして元気づけるストーリーテラーチームもこの支援活動に参加。避難所に建てられたテントに集まった子どもたちは、ストーリーテラーの話に大声で笑い、大きな声でストーリーテラーとのかけあいに応える姿も見られました。
尚、地震による死者数は91人、行方不明者数3人、重傷者数404人(1月22日時点)、避難者数は91,657人にも及んでいます(1月28日時点、いずれもインドネシア国家防災庁発表)。