コロナ禍におけるAMDAピースクリニック緊急食糧支援活動(2021/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

コロナ禍におけるAMDAピースクリニック緊急食糧支援活動(2021/1発行ジャーナル冬号)

インド担当 岩尾 智子


世界的に新型コロナウイルス感染症が蔓延しており、AMDAが母子保健事業をおこなっているインドは世界2位の感染者数となっています(2020年11月末時点)。同国最貧州の1つであるビハール州ブッダガヤにあるAMDAピースクリニックは、コロナ禍においても事業*を継続しています(都市封鎖時期を除く)。第1回目の都市封鎖後6月に行った現地調査で、妊産婦世帯が経済的影響のため日々の食材を満足に手に入れられない状況が判り、緊急食糧支援として毎週1回、食糧と調味料を約60世帯に提供しています。本当に厳しい時期は、「1日3回食事ができない日がある。食べられていた頃が夢のようだ。」と話す妊産婦もいました。6月に緊急食糧支援を始めてから半年、現地スタッフのアニータ氏は「最近では毎週火曜日の食糧支援物資配布の時間になると、事前に呼び掛けなくても人が集まるようになっている。」と話しました。

*密を避けるため、健康教育、栄養プログラムは休止中。