AMDA理事長 菅波 茂
明けましておめでとうございます。
新春のお喜びを申し上げます。
新型コロナの第3波で本年が始まりました。昨年12月14日からAMDAは北海道旭川市で新型コロナウイルスのクラスターが発生した北海道療育園に医療チームを派遣しました。旭川市の人たちにとって大変な時期だったと思います。
この新型コロナの第3波は2月頃に最盛期となり4?5月に向けて収束していくとの予測があります。第2波が発生した2020年とは比較にならないほど多くの感染者が北海道、東京や大阪を中心に発生しています。これはPCR検査数が普及したことに比例しています。検査陽性者数が爆発的に増えたことにより、現実的には日常生活に様々な規制が加えられています。しかし、単に恐怖と不安におののくことなく、4〜5カ月程の忍耐と考えて、前向きな生活設計を考えてはどうでしょうか。
2024年5月に新札交換が政府によって発表されています。考えすぎかもしれませんが、1946年2月に実施された新札交換によって起きたことを想起せざるを得ません。既に、新型コロナウイルスの連続した感染拡大による経済の分断により、先進国ではGDPは確実に10〜20%ほど減少しています。
加えて、2025年から「IT-AI革命」が始まると言われています。そのことにより現在の職種の半分ほどをAIがとって代わる可能性が高いと予測されています。2020年から世界的に感染拡大した新型コロナウイルスが後に、時代の大きな変革をもたらす契機になるかもしれません。
「AMDAは救える命があればどこまでも」のスローガンのもとに活動を継続することには変わりませんが、時代が大きく転換していく気配を感じています。