大規模災害時の連携協定 相次ぎ締結(2020/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

大規模災害時の連携協定 相次ぎ締結(2020/4発行ジャーナル春号)

岡山県商工会議所連合会とAMDAが大規模災害時の緊急医療支援活動に関する連携協定

広報担当参与 今井 康人


松田久会長(左)と

岡山県商工会議所連合会(松田久会長)とAMDA(菅波茂理事長)は3月5日、岡山市北区厚生町の岡山商工会議所で「大規模災害時の緊急医療支援活動に関する連携協定」を締結しました。

岡山県内では世界各地に営業・生産拠点を置く企業も多く、社会貢献を使命とする「ミッション産業」と医療部門が“相互扶助”のネットワークを今回の連携協定に伴って形成。災害時に迅速で有効な緊急医療体制を整備する「世界災害医療プラットフォーム」の構築に向けた第一歩を踏み出したことになります。

連携協定によると、AMDAは駐在員や家族に医療支援活動の情報、被災対象国の安全についての情報を提供。岡山県商工会議所連合会は現地の被災状況や交通情報、支援物資の提供、宿泊場所、通信手段、資金面などの支援をするとの内容の8項目からなっています。

締結式には、岡山県医師会、ジェトロ、マスコミ関係者ら約40人が出席。松田会長と菅波理事長が協定書に署名した後、がっちりと握手を交わしました。続いて、松山正春岡山県医師会長、奥井浩平岡山貿易情報センター所長、清水男総社商工会議所会頭も加わって5人が力強く握手をしました。

松田会長と菅波理事長によると、国連国際防災戦略事務局が2015年に開いた国連防災世界会議で、「仙台防災枠組」として復興計画に基づいた緊急救援の必要性の方針を打ち出しており、このためには産業界の連携が不可欠。一方で、地下マグマ数値が0地域である「岡山」を有事の際の国内外の支援拠点として進めていきたいとしています。

 

インドで大規模災害時の連携協定

GPSP推進戦略局担当部長 岩尾 智子


セワバラティの事務局長(右)と

AMDAはインドにある2つの団体と大規模災害に備えた協力関係を構築しました。2019年12月26日には、高山での災害医療支援などを行っているシックスシグマ・ヘルスケア(Six Sigma Healthcare)と、27日には、インド全土に展開し、災害時の緊急支援を含む社会貢献活動を行っているセワバラティ(Sewa Bharati)と協力協定を締結しました。

加えて、インドまたは日本で災害が起きた際には、連絡を取り合い、災害対応において協力していくことも確認しました。

 

インドネシアの14大学医学部と連携協定

GPSP支援局長 難波 妙


インドネシア14大学協力協定

12月4日、AMDAは、インドネシアのスラウェシ島、マルク諸島、パプアにあるインドネシア医学教育協議会に属する、ハッサヌディン大学を始めとする14の大学医学部と、災害時のより充実した体制構築を図るために、AMDA多国籍医師団への参加、人的・物的交流などの協力を目的とした協定を締結しました。

AMDA菅波代表、AMDAインドネシア支部長のタンラ先生、同協議会の地域代表と大学の医学部長がそれぞれの協定書に署名し、相互扶助に基づいた今後の一層の協力を誓いました。