インドネシア津波被災者緊急支援活動に参加して(2019/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア津波被災者緊急支援活動に参加して(2019/4発行ジャーナル春号)

プロジェクトオフィサー 神倉 裕太郎


被災者の血圧を測るAMDAインドネシア医師

2018年12月22日にインドネシアのジャワ島及びスマトラ島にて津波が起き、400人以上の方が犠牲になりました。AMDAインドネシア支部は12月25日にジャワ島バンテン州にて支援を開始し、私は27日からAMDAインドネシアチームに調整員として合流、2019年1月1日まで現地で活動を行いました。

津波被害を直接受けなかった地域でも、日本でいうシャッター街のように商店がほとんど閉まっていて食べ物が手に入りにくい状況であったため、食料支援も合わせて実施し、計995人に物資支援、89人に医療支援を行いました。

避難所等での聴取より、AMDAチームの医師が被災者の、特に子供たちの精神面を心配していました。その中で「被災地に笑顔を届ける」という目的で他団体や避難所の方々と協力し、ただ物資を配るだけでなくゲームの景品として楽しみながら配るなど工夫を凝らして活動を行いました。災害が非常に多いインドネシアですが、色々な地域から来る支援者・団体、地元の方も一緒になって子供たちに笑顔を届けようとする様子は、とても心強いものでした。子供たちが笑うとお母さんや周りの大人たちも笑顔を見せて、被災地ではあるが笑顔が広がっている様子はこちらも見ていて嬉しくなりました。