ミャンマー国内避難民医療支援プロジェクト(2019/1発行ジャーナル冬号) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ミャンマー国内避難民医療支援プロジェクト(2019/1発行ジャーナル冬号)

理事長 菅波 茂

 


助産師と菅波理事長

AMDAは、1992年と同様に、2017年10月からバングラデシュのコックスバザールに難民としているロヒンギャの人たちを支援してきています。一方、ミャンマーのラカイン州には仏教徒ヒンズー教徒そしてイスラム教徒などの国内避難民がいることも事実です。

2018年10月。ラカイン州の州都であるシットウエイで、国内避難民である仏教徒に対する支援活動を行うCRR(ラカイン復興委員会)と医療支援のMOUを締結した。内容は(1)仏教徒の国内避難民のキャンプにCRRが所有しているヘルスポストへの助産師の派遣と(2)ヘルスポスト内の医療設備の整備に加えて(3)キャンプ内で出産する母と子の支援の3点です。

同月26日に仏教徒が国内避難民として居住するキャンプをCRRと視察した。約1千人が4ケ所のキャンプに分かれており、そのうちの一つ、Maung Taw Townshipにあるキャンプ(約百世帯、三百人)を訪れ、36歳の助産師を紹介されました。内紛に巻き込まれ国内避難民となりCRRの設営したキャンプ内で夫婦一緒に生活。現在は、助産師の知識と経験を活かして、ボランティアでキャンプ内の人たちの出産のお手伝いや疾病の相談を受けています。根底には栄養の問題があると話してくれました。CRRのもとで4ケ所のキャンプに居住する約千人の人たちの健康管理と治療の必要を認めれば近くの病院(車で2時間)に紹介する業務を提案しました。喜んで受けてくれました。勿論、有給です。やる気満々が頼もしい限りです。

今後ともに、皆様方のご理解とご支援がいただければ望外の喜びです。