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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

日本とインドネシアの大学生が AMDA マリノ農場で実地研修(2026/7発行ジャーナル夏号)

近持 雄一郎

 AMDAが運営するインドネシア・南スラウェシ州のAMDAマリノ農場において、日本とインドネシアの大学生による体験型学習プログラムが行われました。2026年2月から3月にかけて、香川大学、高知大学、愛媛大学、現地ハサヌディン大学から計29人の学生が参加し、有機農業や地域社会について学びました。この取り組みは、日尼6大学による連携事業『SUIJI』(The Six University Initiative Japan-Indonesia)の一環で、学生が農村に滞在しながら地域の課題や文化への理解を深めることを目的としています。

 学生たちは農家にホームステイし、田植えの準備や野菜の栽培、有機肥料作りなどを体験。トマトの苗の移植作業では、根を傷つけないよう注意することで、化学肥料を使わなくても高い収穫量を維持できることを学びました。また有機肥料は、生ごみや籾殻などを何層にも重ね、温度や水分を管理しながら約6週間かけて熟成させるという、手間のかかる方法で作られており、その作業工程を学びました。

 さらに学生たちは、農業が単なる生産活動ではなく、家族や地域コミュニティーを支える循環型の暮らしと深く結びついていることを実感しました。農家では、収穫した米を屋根裏で乾燥・保存する伝統的な知恵が受け継がれていました。また、水田を源流近くに配置して化学物質の流入を防ぐなど、有機農業には高度な環境管理が必要であることも学びました。

 AMDAマリノ農場では、栄養価の高い原生種の赤米「アセロンポ」を有機で栽培しており、品質維持のため、専用の精米機を使用するなど徹底した管理を行っています。学生たちは今回の経験を通じて、有機農業が地域の自然環境と地域社会に根付いていることを理解し、その可能性と課題について知見を深めました。