インド担当 岩尾 智子
2018年4月15日から29日まで、インドAMDAピースクリニック(APC)スタッフであるバビータ氏が隣国ネパールのAMDAダマック病院で母子保健サービスを中心に研修を受けました。最初は言葉や環境に対する不安が大きかったバビータ氏ですが、温かく迎え入れてくださったナビン院長をはじめスタッフ一同のご尽力により、学びの多い充実した研修となりました。
バビータ氏は「AMDAダマック病院はAPCに比べてかなり規模の大きい病院で外来、手術室、救急外来など24時間体制で動いている。スタッフも責任をもって患者さんに対応している様子に感動した。研修中に学んだ患者ケアの重要性および知識を今後の活動に生かしたい」と語りました。
帰国後の6月5日にAPCで行った健康教室では、参加した妊婦と褥婦にバビータ氏がネパールで学んだ離乳食を紹介。「高い市販の離乳食を購入しなくても、栄養価の高い離乳食を安価な材料で作ることができる」と話し、続く栄養プログラムでは6カ月以上の乳児にトウモロコシ、豆、ナッツ、麦、大豆の種を粉状にしたものを牛乳に混ぜた離乳食を提供しました。
参加者からは「予算内で手に入る材料を使った離乳食で、赤ちゃんの健康にも良い。早速、自分でも作りたい」という声が聞かれました。バビータ氏は研修で学んだ知識を積極的に活動に生かしています。