“3.11”から7年 復興への遠い道のり
多くの人々の人生を変えた東日本大震災から7年。被災地では未だ身元不明の犠牲者の遺骨があり、放射性廃棄物があちこちで山積みのままになっています。沿岸部では盛り土がされ、インフラや住宅が少しずつ整備されています。避難指定区域だった地域は次々「解除」となっており、少しずつ前へは進んでいるものの各地で課題を抱えているのが現状です。
2017年10月第15回「復興グルメF−1大会」が福島県浪江町で開催され、AMDAは岡山からボランティアバスを運行しました。被災した東北沿岸部の11の商店街が一体となり地域活性化のため集結しました。
会場となった浪江町は、原発事故で全町が“帰還困難区域”となり、2017年3月に一部で避難指定が解除されましたが、人口は今でも震災前の5割の約500人にとどまっています。私たちは、閉鎖した店が目立ち買い物客を全く見かけない町の状況から、本当の復興への道のりはまだまだこれからであることを目の当たりにしました。
AMDAは引き続きF−1大会などの開催やAMDA大槌健康サポートセンター(岩手県大槌町)での活動を通し、東日本への支援を継続して参ります。
私たちは東北を忘れない 岡山での支援活動
from bizen(フロム ビゼン)
県内の備前焼作家有志でつくる「from bizen」(原田良二代表)は2018年3月10日、売り上げを東日本大震災の被災地支援に役立てる作品のチャリティー販売会を、JR岡山駅地下改札口前で開きました。
若手作家を中心とする52人が湯飲みや花瓶、ぐい飲みなど542点を格安で販売。値段は500円〜3万円の範囲内で、支払いは購入者が直接、募金箱に入れる仕組み。大勢の人が詰めかけ、午後5時の閉店までにほぼ完売する盛況ぶりでした。
AMDAから職員やボランティアら15人が参加し、販売を手伝いました。収益はAMDAと、虐待を受けた子どもの自立を支援するNPO法人子どもシェルターモモ(岡山市)に贈られました。
倉敷からの風
東日本大震災の復興支援を目指す倉敷市の芸術家の団体「倉敷からの風」(杉田修一代表)は3月15日から4日間、作品のチャリティーオークションを同市本町、ギャラリー十露で開きました。
大震災直後の2011年から毎年実施。AMDAに寄付された売上金は被災地支援に使われています。
7回目となる今回は、作家52人が絵画や彫刻、写真、工芸など130点を展示。オークションは通常の半値を最低限価格としてスタートする仕組みで、市民らはじっくりと品定めをして入札希望価格を決めていました。
杉田代表は「今年も遠い倉敷の地から東北の早期復興に想いを込めて開催しました。今後もアーティストの立場から被災地に寄り添っていきたい」と話されていました。