2016年度年次報告 緊急支援活動(2017/7発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2016年度年次報告 緊急支援活動(2017/7発行)

熊本地震緊急医療支援


熊本地震で被災された方に対し
診療を行うAMDA支援チーム

◇実施場所 熊本県益城町
◇実施期間 2016年4月15日から継続中

◇派遣者 延べ133名(医師16人、看護師34人、薬剤師5人、介護福祉士26人、理学療法士4人、鍼灸師29人、調整員13人)
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 AMDA緊急医療チーム、AMDA災害鍼灸チーム、キャンナス

◇受益者数 2909人(受診者数リストより)

◇事業内容
4月14日夜、熊本県熊本地方を震源とするマグニチュード6.5の地震(前震)が発生。続いて約28時間後の16日未明、前震とほぼ同じ場所を震源とする本震(マグニチュード7.3)に襲われた。

震度7クラスの大地震が短時間で2度も重なったのは、国内では観測史上初めてのケース。死者は50人、負傷者1684人。建物被害は2万6781棟と東日本大震災、阪神淡路大震災に次ぐ規模となった(消防庁2016年5月24日発表)。


AMDAは連携協力協定を結んでいる岡山県総社市とともに、被災地への支援を決定。前震発生の翌日の15日夜には第1次医療チームが避難所の広安小学校(熊本県益城町)に到着。先に益城町に入っていたAMDA難波調整員(益城町出身)とともに、教室に避難していた住民らの回診を行った。

16日には広安小学校保健室を救護所として開設し、朝から診療に当たった。断続的に続く余震に住民らは不安を募らせ「建物内は怖い」と車中泊をする人たちで広安小グラウンドはあふれた。

介護度の高い高齢者の部屋には災害時用段ボールベッド、避難所トイレには簡易洋式トイレ「ラップポン」を整備した。また、長引く避難所生活で慢性疲労を訴える人が増え、針治療は「心身ともに落ち着ける」と好評を得た。

AMDAと連携協定を結ぶ岡山経済同友会は5月3〜5日、岡山県内の大学生をボランティアとして派遣。学生25人が広安小学校の各教室やグラウンドを清掃した。

益城町の避難所は10月末、すべて閉所した。AMDAは支援チームを計31回、医師ら延べ133人を派遣し、延べ2909人の被災者の治療に当たった。

◇受益者の声 被災者に温かく寄り添っていただき、感謝の気持ちでいっぱい。今後は自らの手で復興に向け頑張りたい。

 

エクアドル地震緊急支援活動


◇実施場所 エクアドル・ペデルナレス
◇実施期間 2016年4月23日から5月02日まで

◇派遣者 ニッティヤン・ヴィーラヴァーグ/調整員/AMDAインターナショナル事務局長
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 総勢17人(AMDA調整員1人、サンフランシスコ・デ・キト大学(USFQ)から医師4名、カウンセラー2人、医学生8人、調理師2人)

◇受益者数 最初の三日間で150人

◇事業内容
4月17日にエクアドル共和国エクアドル市を震源とする地震(マグニチュード7.8)が発生。最大でマグニチュード5.1の強い余震も報告され、多くの被災者ががれきの下敷きとなる甚大な被害が予測される状況となった。

エクアドル政府危機管理室によると、この地震による死者は570人、負傷者7000人以上、行方不明者155人、被災者は2万5000人以上にのぼった(2016年4月21日発表)。

AMDAは医療支援活動を決定。調整員1人を派遣し現地大学(USFQ)と共同で支援活動を行った。

西海岸の港町ペデルナレスを訪れた同調整員が見たのは、がれきの山と化した町で、被害は全家屋の8割から9割に及んでいた。狭いスペースに大勢の避難者がおり、いかに感染症を予防するか、保健教育の必要性に迫られていた。支援物資も届いておらず、医療支援も不十分な状態だった。

そこで、活動拠点をペデルナレスに置き、AMDAとUSFQの合同チームは医師や看護師ら17人で構成する医療チームを結成、活動を本格化させた。

エクアドル政府は5月2日に被災各地の学校を再開させる予定だったが、非常事態下にあるため7月まで延期。このため、合同チームはペデルナレスにある学校で、サマーキャンプ形式の教育プログラムを実施し、子どもたちの日々の勉強の継続を可能にするなどの活動に取り組んだ。

◇受益者の声 現地チームによれば、AMDAが提供した医療サービスは現地の方々に大変感謝されたとのこと。

 

スリランカ洪水・地滑り災害緊急支援


◇実施場所 スリランカ・コロンボ、コロンナワ村
◇実施期間
・第一段階:2016年6月2日から6月8日
・第二段階:2016年6月20日(無料診療)

◇派遣者 菅波茂代表/医師/AMDAグループ代表、ニティアン・ヴィーラヴァーグ/調整員/AMDAインターナショナル事務局長
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
・第一段階:8人(AMDA本部から調整員1人、AMDAスリランカから4人、現地提携団体St. John Ambulanceから3人(医師、医療従事者等))
・第二段階:10余人(菅波茂AMDA代表、AMDAスリランカ支部長とスタッフ数人、地元の公衆衛生監視員3人、医師4人、コロンナワ村の保健局から薬剤師兼看護師2人)

◇受益者数 第一段階:約140人、第二段階:320人(無料診療の受診者)

◇事業内容
5月半ばに低気圧がスリランカ全土を襲い、特にコロンボなど西部・中部の各地で洪水や地滑りが起きた。5月末までの死者数は100人を超え、行方不明者も依然として多く、当局は被災者が全国で約25万人にのぼるとした。

6月2日にAMDA本部は調整員をコロンボに派遣。スリランカ支部やライオンズクラブ・ネガンボ支部などとともに被災地域の学校に寄付などを行った。コロンボから約20キロ離れたマルワナでは、小学校の全校児童136人にAMDAが通学カバンを寄付した。

支援の第二段階として、AMDAはスリランカ支部、同国保健省と協力して、6月20日にコロンボ郊外のコロンナワ村で無料診療を行った。現地の仏教寺院によると、被災地の生活状況は劣悪で、外部からの支援はほとんど入って来なかったという。

無料診療にはAMDAグループの菅波茂代表をはじめ、スリランカ支部長とスタッフ、地元の公衆衛生監視員3人、医師4人、コロンナワ村の保健局から薬剤師兼看護師2人からなるチームを結成。会場となった地元の仏教寺院からボランティア数人も参加した。診察に訪れたのは320人だった。

さらにAMDAは地元の公衆衛生監視員の助言もあり、菅波代表がデング熱防止へ蚊帳70組をコロンナワ村の人たちに贈呈。別途、100組をウェランビディヤで被災した人たちに贈った。救急箱20個も地元の学校や医療機関などに配布し、公衆衛生監視員が応急措置のトレーニングをした。

◇受益者の声 支援した学校の校長および先生方から感謝状を授与された。

 

台風が相次ぎ東北地方に被害


◇実施場所 岩手県大槌町
◇実施期間 2016年8月30日から9月14日

◇派遣者 佐々木賀奈子/AMDA大槌健康サポートセンター長
◇受益者数 25人

◇事業内容
8月下旬から9月上旬にかけ、東日本大震災の被災地・東北地方に台風が相次いで接近し、大きな被害をもたらした。こうした中でAMDA大槌健康サポートセンター(岩手県大槌町)は被災者の救援活動に努めた。

8月30日夜には避難所に行くことができない近所のお年寄りら5人が同センターに身を寄せた。佐々木賀奈子センター長は、準備していた食料と水を提供。瓢箪ランプに火をともし、みんなで一夜を明かした。大槌町の80歳のお年寄りが手作り団子などを販売している店舗「おやちゃい」にも泥が流れ込み、利用者らを悲しませた。

9月8日にも同センターに3人が避難し宿泊した。AMDA本部は支援物資として防寒マスク、使い捨て手袋、レインコートなどを被災者に届けた。

◇受益者の声
津波だけでも沢山なのに、台風に慣れていないから、川の氾濫、山からの土砂崩れが怖い。町内放送で自主避難、避難するとき飲料水、食品は持参と言われたけど、仮設からはバスは停まるがタクシーはなかなか来ないので、重いものを持って逃げることは困難だから、助かった。

 

ハイチ・ハリケーン緊急医療支援活動


◇実施場所 ハイチ・モロン市、レメア市、マフラン市
◇実施期間 2016年10月8日から10月27日

◇派遣者 松永健太郎/調整員/AMDA本部職員、佐藤拓史/医師、押谷晴美/看護師、森田佳奈子/調整員
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
TMAT:医師1人、看護師1人
AMDA:医師1人、看護師1人、調整員2人
AMDAハイチ:医師3人、看護師2人、ドライバー1人
現地スタッフ:清掃員6人、調理員1人

◇受益者数 232人

◇事業内容
現地時間10月4日、大型ハリケーン「マシュー」がハイチに上陸し、最大風速65m/秒を記録した。死者546人、行方不明158人、避難者は175,509人(WHO10月28日発表)。ハイチは2010年1月に死者22万人を超す大地震に見舞われており、復興途上の中でさらなるダメージを負った。

AMDAはハイチ支部とともに緊急医療支援活動を決定。NPO法人TMATとの合同チームで10月8日に第1次、14日に第2次チームを派遣した。

AMDAチームが担当することになったモロン病院(モロン市)ではコレラ患者が増え続けており、感染対策も十分ではなかったため、診療に加えコレラ感染予防教育を行った。また、自発的に病院を清掃していた地元の方ら6人を雇用し、衛生面の改善を目指した。

被災地では日常的に食糧不足の状態で、栄養不足による抵抗力が弱まっており、1日70〜80人分の野菜スープを作り患者や家族に配布し喜ばれた。

AMDAチームは27日までに全員が帰国し、その後もハイチ支部メンバーが中心となり、モロン病院からレメア市の病院に移送された患者への食糧援助をはじめ、マフラン市で新たに立ち上がったCTC(コレラ治療センター)で衛生面の支援を続けた。

◇受益者の声
日本から来てくれてありがとう。温かいスープが食べられて嬉しい。

 

鳥取地震緊急支援活動

◇実施場所 鳥取県倉吉市
◇実施期間 2016年10月24日から26日

◇派遣者 山河城春/看護師、保健師/AMDA ERネットワーク登録メンバー、橋本千明/看護師/AMDA本部職員、大西彰/調整員/AMDA本部職員
◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 なし

◇受益者数 なし(チラシ配布のため、具体的には不明)

◇事業内容
10月21日午後2時7分、鳥取県中部を震源とする震度6弱(マグニチュード6.6)の地震が発生。余震が続く中、避難している住民のストレスによる体調不良が心配される状況だった。

AMDAは適切な支援策を見極めるため、10月24日に地震の被害の大きかった倉吉市を中心に看護師2人、調整員1人を派遣した。同市の避難所で情報収集を行う中、市から要望のあった体調不良を訴える高齢者2人と子どもへの健康相談に応じた。

被害状況を確認した後、市職員に同行して戸別訪問を実施。市社会福祉協議会が立ち上げたボランティアセンターの利用を勧めるチラシを配布するとともに、自宅駐車場で車中泊の可能性がある人たちから聞き取りをするなど3日間、精力的に活動した。

 

福島県沖地震緊急支援活動


◇実施場所 福島県南相馬市
◇実施期間 2016年11月22日から24日

◇派遣者 山河城春/看護師、保健師/AMDA ERネットワーク登録メンバー、難波比加理/調整員/AMDA本部職員、松永健太郎/調整員/AMDA本部職員
◇現地での参加者を含めた事業チーム Bridge for Fukushima

◇受益者数 0人

◇事業内容
11月22日午前5時59分、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。福島県で震度5弱を観測したのを受け、AMDAは緊急支援活動チームの派遣を決め、同日に現地入りした。

元AMDA職員の伴場さんが立ち上げた一般社団法人BFFの事務所を訪問。BFFが問い合わせた沿岸部の団体によると、人的被害はないとの情報だった。南相馬市立総合病院の神戸医師と会ったが、大きな被害や混乱はないとのことだった。

また、AMDAが実行委員会とともに開催している復興グルメF1大会で世話になっている南相馬かしま福幸商店街の高橋さんに伺ったところ、南相馬市では避難所が6カ所開設され、420人が避難、昼から市が炊き出しを行った。避難勧告は解除され、夜には全員が帰宅したという。

情報収集の結果、第2次派遣の必要性はないと判断した。福島を離れる前、復興グルメF1大会関係者とお会いしたが、沿岸部の住民は災害への意識が高く、地震発生後すぐに非難し被害はなかったとのことだった。

 

インドネシア・スマトラ島地震緊急支援活動


◇実施場所 インドネシア・アチェ州
◇実施期間 2016年12月9日から15日

◇派遣者 AMDAインドネシア支部 麻酔科医2人
◇現地事業チーム構成 AMDAインドネシア支部 麻酔科医2人、ハサヌディン大学からの整形外科医3人、地元自治体

◇受益者数 189人

◇事業内容
インドネシア・スマトラ島北端のアチェ州で現地時間2016年12月7日午前5時3分、マグニチュード6.5の地震が発生。死者102人、重傷者125人を含む500人以上の負傷者が出た(インドネシア国家防災庁発表)。

12月9日から12月15日まで、AMDAインドネシア支部の麻酔科医2人は、地元のハサヌディン大学から派遣された整形外科医3人とともに活動した。医療チームは地域の被害状況を確認後、シグリの病院に滞在し巡回診療を行い、地元自治体と協力して支援物資を配布した。

2004年12月26日にはスマトラ島沖地震津波で、12カ国以上の国で23万人が亡くなり、アチェ州では17万人が犠牲となるなど地震が頻発している。

◇受益者の声 災害が発生した後、誰も来なかったのでAMDAが来てくれてありがたい。子どもたちへのおもちゃ配布していただき、とても喜んでいる。

 

新潟県糸魚川大火 総社市・AMDA合同緊急支援活動


◇実施場所 新潟県糸魚川市
◇実施期間 2016年12月24日から26日

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成 総社市より4人、AMDAより1人(橋本千明/看護師)

◇受益者数 なし(ケーキを避難所にお渡ししたため)

◇事業内容
年末が押し迫った12月22日、新潟県糸魚川市で大規模火災が発生。363世帯(744人)に避難勧告が出され、約150棟、4万平方mが焼損する事態となった。

総社市とAMDA合同支援チームは24日午前10時に総社市役所を出発、同日午後5時に現地に到着した。すぐに避難所となっているホテルなどと糸魚川駅北大火対策本部を訪問。織田副市長らに総社市が持参したクリスマスケーキなどを手渡した。

被災地では、「フェーン現象で飛び火したため、いろいろな所から火の手が上がり、燃え広がった。人も水も足りず、本当にアッという間だった」と説明を受けた。

被災した地域では、地元の方々がお茶やコーヒー、トイレ、仮眠スペースなどを提供し、助け合いの輪が広がっているのが印象的だった。

現地入りしたAMDAの橋本千明看護師は「焼け焦げた後の特有の臭いが周囲に漂い、映像とは違って自分の目で見た惨状は想像以上。大きな衝撃を受けた」と振り返った。

 

インドネシア洪水緊急支援活動

◇実施場所 インドネシア ヌサ・トゥンガラ州
◇実施期間 2016年12月28日から2017年1月2日

◇派遣者 AMDAインドネシア支部 医師と調整員4人
◇事業チーム構成 AMDAインドネシア支部 医師と調整員4人、地元の団体

◇受益者数 280人

◇事業内容
インド洋を通過したサイクロンの影響で2016年12月21日から23日にかけ、インドネシアの西ヌサ・トゥンガラ州は大雨に見舞われた。同州の災害対策機関によると、人口10万人以上が住む州内の33地域が洪水により浸水。AMDAインドネシア支部は支援活動を決め、AMDA本部の協力の下、医師や調整員4人の派遣を決定した。

インドネシア支部の医療チームは医薬品や医療資材などを準備し、12月28日に被災地入り。地元の団体などと協力し、12月29、30日に巡回診療をした。

2日間で280人(1日目151人、2日目129人)の患者を診察し、医療サービスに加えて、被災地の子どもに風船などのおもちゃ、大人には本を配布した。

洪水の被害の大きさを目のあたりにした医療チームは、新年を被災者と一緒に迎え交流を深めた。

◇受益者の声 当局関係者から、ありがとうと感謝の言葉をかけられた。

 

茨城地震緊急支援活動


◇実施場所 茨城県高萩市
◇実施期間 2016年12月29日から12月30日

◇派遣者 山河城春/看護師、保健師/AMDA ERネットワーク登録メンバー、大西彰/調整員/AMDA本部職員

◇受益者数 0人

◇事業内容
12月28日午後9時38分に茨城県北部を震源とするマグニチュード6.3の地震が発生し、高萩市で震度6弱を観測した。AMDAは29日、被災地での支援ニーズ調査のため看護師1人、調整員1人を派遣し、同日中に現地入りした。

開設された複数の避難所は29日午前中に住民が自宅に戻っており、余震は続くものの建物被害はほとんどなく平穏だった。医療などの支援ニーズも特にない様子だった。

高萩市の住宅被害は5棟で、市がブルーシートを配布した。ホテルは壁にひびが入っていたが、平常通り営業されていた。

 

フィリピン台風26号緊急支援活動


◇実施場所 フィリピン・カタンドゥアネス島
◇実施期間 2017年1月11日から16日

◇現地での参加者を含めた事業チーム構成
カタンデゥアネス州立大学エクステンションスクール、地元警察、訪問したバランガイ(地区)オフィサー

◇受益者数 500世帯

◇事業内容
2016年12月25日、台風26号がルソン島の南東にあるフィリピン・カタンドゥアネス島に上陸した後、ルソン島アルバイ州を通過し、大きな爪痕を残した。

AMDAは現地協力者のフィリピン大統領府長官首席秘書官の紹介で、カタンドゥアネス州立大学と連絡を取り、被災地域で食糧が不足しているとの報告を受けて支援物資の配布を決定。

17年1月11日にマニラ入りしたAMDA看護師は翌12日、同大学の学長、学部長と現地での活動について打ち合わせをした後、13日に被災が大きかった世帯を対象に、米やコーヒーなどを入れた袋を1セットとして500世帯に配布した。

自宅が全壊した男性は「これまでアバカという植物の葉を山から採取し、販売して生計を立てていたが、台風の影響で採れなくなった。食糧支援は本当にありがたい」と述べた。

◇受益者の声
台風が上陸した時には、怖くて不安で泣いていた。もう二度と台風は来てほしくない。食糧も十分ではなく、今後の事はわからない。食糧支援は、州、市、地域からそれぞれ1回ずつ配給があった。今回の支援で4回目。このような食糧支援で自分たちの生活は成り立っている。ありがたい。