熊本地震から1年−復興将来像を掲げ確実な歩み(2017/6発行ダイジェストNo.48) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

熊本地震から1年−復興将来像を掲げ確実な歩み(2017/6発行ダイジェストNo.48)


仮設団地で、広安小に避難していた方から 依頼があり
訪問治療を行うAMDA災害鍼灸熊本チーム

震度7の地震を2度も観測した熊本地震。あれから1年が経ち、4月15日、震源地となった益城町で行われた追悼式典にAMDAスタッフも参加しました。益城町ではいまだに小さな余震が続いており、「また大きな余震がくるのではないか」という不安感がこれまで必死に頑張ってきた人々の心を襲います。町の建物の9割が被災し、その7割以上が解体され、町のあちらこちらに更地が多く見られるようになりました。

そのような中でも震災直後、AMDAが緊急医療支援活動を行った益城町立広安小学校では、125名の新入生を迎え、701名の児童の元気な声が響いていました。

またAMDAの支援活動に関わった神戸や宮崎の医師や鍼灸師もAMDA災害鍼灸熊本チームとともに益城町の一番大きな仮設団地であるテクノ仮設団地(516戸)に集まり、当時広安小学校の避難所にいらっしゃった方々との再会を喜び合いました。

6月からは災害公営住宅についての説明会が始まっています。行政、住民ともに「住み続けたいまち、次世代に継承したいまち」という復興将来像を掲げて、復興に向けての確実な歩みを進めています。

AMDAも現在、益城町役場の方々と、AMDA災害鍼灸チームとともに支援の方向性についての協議を行っています。AMDAはこれからも益城町を応援していきます。