GPSP医療支援プログラム インドネシア口唇口蓋裂無料手術事業(2015/7発行ジャーナル夏号) – AMDA(アムダ)
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GPSP医療支援プログラム インドネシア口唇口蓋裂無料手術事業(2015/7発行ジャーナル夏号)


5月28日〜30日AMDAインターナショナルは、AMDAインドネシア支部、セレベス・クレフトセンターと共同で、インドネシア・スラウェシ島パレパレ市アンディマカッサウ病院を会場に、無料口唇口蓋裂手術プログラムを実施しました。台湾IHAとAMDAはこれまでも、スリランカやトルコにおいて、白内障手術、歯科診療プログラムなどを実施しており、今回は5回目となる合同医療支援プログラムとなりました。

プログラムを実施したパレパレ市は、遠隔地であるため、平時は十分な医療が不足していること、さらに□唇□蓋裂手術に対する需要が高かったため、プログラムの実施場所として選定されました。台湾IHAから医師5名、看護師3名を含む医療スタッフ10名、AMDAインターナショナルから調整員1名、セレベス・クレフトセンターの形成外科医6名、計17名からなる医療チームでプログラムの実施にあたりました。

5月28日には患者のスクリーニングを行い、翌29日と30日の丸2日かけて合計30名に無料口唇口蓋裂手術を行いました。口唇裂、口蓋裂、口唇口蓋裂の手術のほか、一度口唇形成術を受け、再手術が必要な患者に対して口唇形成術、口蓋形成術、咽頭弁移植術、唇、鼻の形成など複雑な手術治療を行いました。患者とその家族に対して、術後の創傷ケア教育も行いました。

患者30名のうち20名が女性、10名が男性でした。年齢別でみると、14歳から27歳の患者が7名、6ヶ月から9歳の患者が23名でした。

これらの患者のほとんどが、セレベス・クレフトセンターの無料手術情報を家族や友人、メディアから見聞きして、他の島からはるばるやってきていました。

活動場所として手術室3部屋を提供してくださったアンディマカッサウ病院の院長、副医院長からは、無料口唇口蓋裂手術ミッションに対して大変感謝されました。また、南スラウェシ、パレパレ市長からは合同チームが行った活動に対する感謝の言葉と共に盾もいただきました。