フィリピン台風30号復興支援事業 レイテ医師会館再建事業(2015/4発行ジャーナル春号) – AMDA(アムダ)
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フィリピン台風30号復興支援事業 レイテ医師会館再建事業(2015/4発行ジャーナル春号)


開所式典の様子

2015年3月8日、AMDA、日本医師会、福山市医師会合同「レイテ島レイテ医師会再建事業」が約4か月の工期を経て、開所式を迎えました。

これは2013年11月に発生した、フィリピン台風30号の復興支援事業の一つとして取り組んでいるものです。

台風被害が大きかったレイテ州タクロバン市では、地域医療で重要な役割を果たすレイテ医師会が、活動の拠点として活用していたレイテ医師会館も大きく被災しました。

災害前まで、医師会館では医療従事者の臨床における継続教育、住民への健康教育、無料診療、医師会会合やレクリエーションイベントなどが行われていました。医師会館の再建は地域住民の医療環境整備に必要不可欠と判断されたことから、AMDAは日本医師会、福山市医師会の協力を得て、レイテ医師会会館再建に対する支援を決定しました。

2014年11月9日に行われた鍬入れ式から約4ヶ月。建物が完成し、無事開所式を行うことができました。完成した建物は災害の多いフィリピンにおいて、大きな災害にも耐えうる鉄筋コンクリート造の2階建の建物。災害が再びフィリピンを襲った場合の緊急支援の拠点としても活用される予定です。

開所式当日は天候にも恵まれ、AMDAグループ代表菅波茂も出席する中、レイテ医師会館の前でテープカットとともに、セレモニーがスタートしました。さらに、日本医師会、福山市医師会からもお祝いのメッセージが寄せられ、参加したレイテ医師会のメンバーからは、支援に対する感謝の言葉が多く聞かれました。


BUNTIS DAYの様子

開所式を終え、3月10日には、早速、「BUNTIS DAY」と呼ばれる妊婦さんのためのイベントが新レイテ医師会館で行われ、妊婦に対する無料診療、ビタミン剤の配布、妊婦時の危険サインや妊産婦ケアに関する講義が行われました。

今後も、新レイテ医師会館は地域の健康促進を目的としたイベントを中心に活用される予定です。