救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

令和8年岩手県大槌町山林火災 緊急支援活動①

今回の山林火災の支援活動では、28日に岩手県と大槌町の災害対策本部を訪れ、現場での医療支援の状況を大まかに確認しました。災害対策本部の会議資料は4回発表されており、避難所は3か所から6か所、さらに8か所へと増えていました。この日に雨が降っていなければ、支援の必要性はさらに高まっていたと考えられます。
その後、現地の関係者と面談し、住民の健康状態や、物資も含めた日常生活の困りごとについて話を聞きました。煙による喉の痛みや消火活動による疲れを訴えていた人がいたこと、自宅への延焼を防ぐため、多くの家庭では延長ホースを購入して水をかけるなどの対応を取ったことを把握することができました。

29日には、大槌町保健医療福祉調整本部会議に参加し、各支援チームの報告を聞きながら現場の状況を確認しました。会議の冒頭では町長があいさつし、自身も自宅近くで避難した経験を話しつつ、支援に関わる人々への感謝を述べていました。

この日の朝の時点では、避難所は4か所で、20世帯42人が利用していました。避難所の環境は改善されており、感染症の発生もなく、段ボールベッドなどの備品も十分にありました。すでに多くの団体が常駐、もしくは巡回での活動をしており、衛生管理や心のケアも行き届いていました。さらに、雨の影響で避難指示の解除が進む見込みもあり、支援は終わりに近づいていると判断しました。そのため、AMDAとして新たに対応すべき緊急の課題は少ないと考えました。

この日も大槌町の関係者を訪ね、地域の被害状況や支援のニーズを詳しく確認しました。住民の方々からは、今回の火災だけでなく、震災当時の経験についても多くの話を聞くことができました。大変な消火活動が続く中、消防団に炊き出しを行っている地域もありました。被害の酷かった地域の公民館長にも電話で支援ニーズがないかの確認を行っていただきました。医師会の責任者や、震災時に自治会長を務めていた方にも話を伺いましたが、いずれも「生活上の大きな不便は解消されており、今すぐ必要な支援は特にない」とのことでした。このため、現地での物資購入は見送りました。

最後に、社会福祉協議会の責任者と面談しました。同様の見解を示す一方、今後のニーズに応じてボランティア活動を始める準備はしているとのことでした。

火災現場も視察。現在も消防や自衛隊による消火活動が続いており、場所によっては民家の近くまで火が迫っていたことを知ることができました。一方でスーパーの営業再開など、日常生活は元に戻りつつあることも確認できました。

避難指示の一部解除や、避難所の大幅な縮小(4月29日時点で8世帯16人)、現地での聞き取りや再視察の結果から、現在は医療・生活支援の必要性はほぼなくなったと判断し、現地を離れました。今後も社会福祉協議会や現地の関係者と連絡を取り合い、必要に応じて支援できるよう確認していくことになりました。

今回の緊急支援活動にかかるご寄付は、5月8日(金)をもって締め切らせていただきます。

多くのご支援をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。