戦闘地域から遠く離れた、ポーランド、スロバキア、ハンガリー、ルーマニアの4か国と国境を接するウクライナ西部トランスカルパチア地方で、障がいを持つ子どもたちのリハビリを続けるセントミッシェル小児総合リハビリセンターは、AMDAの現地協力医療機関です。この地域では、計画停電も実施されており、1日10時間から12時間もの間、停電する日もあります。このため、現在は温水プールでのリハビリは中止しており、発電機をフル稼働させて、子どもたちへのリハビリプログラムを継続している状況です。AMDAは、発電機の燃料である灯油をはじめ、医療資材、清掃用具など、同センターが施設を運営するために必要とする物に対して支援をしています。


また、同センターを通じて、戦闘地域から避難してきている方や、人道危機により経済的に苦しい状況に置かれている人々への支援も行っています。10月、ウクライナ東部のドネツク周辺地域から同センターを訪れていた親子は、滞在中、ドネツクにある自宅が爆撃により大きな被害に遭いました。それをうけて、当初の予定を延長し、3週間近く同センターに滞在することになりました。その期間、親子が必要な身の回りの物を同センターが支援し、親子は無事、帰って行かれました。
加えて、AMDAは同センターと協力し、寝たきりの方、お年寄り、様々な理由で自活するのが困難な方、子どもたちなど、人道危機による物価高騰の影響により、特に困難な生活を強いられている方に対し無料で温かい食事を配達する2団体に、食料を提供しました。また、完治が難しい自己免疫疾患や悪性腫瘍を患う4名の方に、自己負担で購入するには高額な医薬品を支援しました。内1名は、元々寝たきりの状態でしたが、歩行器を使い動けるほどまでに回復し、この支援に対する感謝を述べられました。さらに、同リハビリセンターの職員26人、食料を提供した団体のボランティアスタッフ40人と戦闘地域から避難してきている4世帯に対して、寒さが厳しい冬に備えて、風邪薬や咳止めなどの薬セットを配布しました。


AMDAは今後も、同リハビリセンターと共に、ウクライナ避難民と、人道危機の影響を受けている方々への支援を続けていきます。