1月21日、AMDA派遣チームはコロンボからヌワラエリヤへ移動し、協力団体であるSarvodayaの地方オフィスにて被災状況のヒアリングを実施しました。
行政職員、医療・福祉関係者、教員、ボランティアなど約40名の参加がありました。
ヒアリングでは、家屋の流失・損壊後も再建が進まない状況、学校に120世帯以上が今も避難していること、寒冷な高地環境での防寒物資不足、医薬品不足や感染症リスク、病院の浸水被害などが共有されました。
同日、地域の基幹病院であるDistrict General Hospital Nuwara Eliya(799床・28科)を訪問し、災害発生時に約1,000名の患者・職員が被災する中、外部支援なしで約10日間対応が続けられた状況について説明を受けました。
あわせて、当時の被害状況をまとめた資料および河川氾濫の様子を記録した動画の提供をいただきました。
また、地滑りや道路寸断により、障がいのある人や高齢者の一部が、定期的な医薬品を受け取るために病院へ行けない状況が確認されました。

1月22日、AMDA派遣チームはスリランカ支部ならびに現地関係者とともにヌワラエリヤ にて、支援物資の買い出しおよび避難所支援活動を実施しました。
Kandapola Vinayagar寺院の避難所には、被災直後、被害の大きかったコンコーリヤ村およびエスコーリヤ村から約1,800名が避難していました。
生活空間はおよそ350平方メートルに、現在は108世帯414名が避難生活を送っています。
診察では、関節痛、皮膚感染症および高血圧、カンジダ症、糖尿病、白内障などの症状が確認されました。そのほか、ぜんそく、静脈瘤、胃炎、頭痛、甲状腺腫脹などの所見も見られました。

診察後には昼食の配給を行い、あわせて支援物資としてお米を配布しました。

なお、本避難所はヌワラエリヤ地域で最後に残る避難所であり、近日中に閉鎖される予定です。
その後、避難所付近の被害のひどい道路や崖を通り、大規模ながけ崩れがあったところなどを確認しました。
豪雨による被害の大きいヌワラエリヤでの活動最終日となった1月23日、アムダ派遣チームはスリランカ支部、現地協力団体とともに、若者のソーシャルワーク、スポーツ、文化、職業トレーニングに携わるNational Youth Service の3名と面会しました。
派遣チームからは、地滑りにより医療機関へアクセスすることが難しいことから「山間部に暮らすお年寄りや障がいをお持ちの方の自宅への定期的な訪問」、「障害者本人と家庭の情報収集ツールとして、同チームが作成したヒアリングシートを利用したアセスメント」そして、「シートを利用したコミュニティ内でのステークスホルダーミーティング」など活動の具体例を提案しました。

その後、AMDA派遣チームはスリランカ支部とともに、同じく豪雨による被害の大きかったスリランカ中部州のキャンディに車で4時間移動し、州保健事務所を訪問しました。被災当初、軍の協力を得ながら孤立した集落にはヘリで、巡回診療が行われたことなど、災害による被害とその対応について、同事務所より説明がありました。さらに、インフラの復旧、医療サービスの正常化、心のケアや、今後の災害への備えなど、復興期に取り組もうとされている点について共有がありました。
派遣チームからは、特に要配慮者に対する医療の継続、洪水発生時の母子保健情報への継続的アクセスの確保、山間部にある病院における有事のコミュニケーション手段の構築、の3点が提案され、今後、州保健事務所で検討いただくことになりました。
国連が定めた「教育の国際デー」である1月24日、AMDAとスリランカの団体、International Organization of Professionals (IOP)は、コロンボにて、「災害から立ち直る力のある未来を、次世代に」というスローガンのもとセミナーを共催し、IOPから、医師、看護学生、エンジニア、企業の管理職など、様々なバックグラウンドを持つメンバー25名が参加しました。

セミナーでは、AMDAの紹介の後、AMDA派遣チームの医師2名が講師として、それぞれ発表しました。日本から活動に参加した平山医師は、災害時における妊産婦、高齢者、障がい者をはじめとした要配慮者に対して、平常時より、若者人材を活かした、コミュニティにおけるソーシャルサポートの向上についての提案を、ご自身のブータンでの活動と今回のスリランカにおける復興支援活動を交えて、紹介しました。また、インドから派遣されたカマト医師は、過去の災害事例を用いながら、災害時に直面する公衆衛生上の課題や対応の実例を発表しました。
AMDAスリランカ支部は、IPO、コロンボ郊外の地方保健局とともに、医療支援を計画中です。
派遣チームは、今後、スリランカ支部、現地協力団体、関係者などへの訪問を予定しています。
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