救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

ウクライナ人道支援活動:ハルキウで地元の医療を守る『ダイナスティメディカルセンター』からの報告(2025年8月~11月)

 2022年2月24日に勃発した人道危機は、今もウクライナの人々の生活に多大な影響を与えています。自宅から着の身着のまま避難し、未だに元の生活に戻れず、経済的に厳しい暮らしを強いられている方もいらっしゃいます。AMDAは現地協力医療機関の1つであり、最前線から近いウクライナ東部ハルキウにある『ダイナスティメディカルセンター』に対して経済支援を継続しています。同センターは、AMDAの支援で購入した医薬品・医療資材を活用し、治療費を支払うことが困難な患者さんに無料で治療・検査を行っています。

 11月末に行ったオンライン会議で、同センターの医師から、「鼻・咽頭腫瘍を患っていた方が、AMDAの支援により、無料で腫瘍切除術を受けました。チェルノブイリ原子力発電所事故の影響により血液凝固機能が低下していたため出血量は多かったものの、手術は無事に終了し、退院されました。」と印象に残っている患者さんに関して報告がありました。会議中、画面越しには聞こえないものの空襲警報が鳴っていることを、今回初めて知りました。よく聞くと、ハルキウではおよそ30分毎に空襲警報が鳴っているような状況で、人々の日常になっているため、避難は殆どしないと話がありました。さらに、ウクライナ全土で停電が多発しており、地域によっては電気がある時間より、停電している時間の方が長いことも分かりました。電気・ガスの供給は不安定ですが、幸い、ガスによる暖房は機能していて、食料や日用品の流通も、地域や日によって大きく異なりはするものの、日常生活に問題ないことも確認しました。医薬品は、種類によって供給不足なものもありますが、AMDAの支援により多めに医薬品を購入していたため、治療が継続できたケースもあることを、同センターの医師から共有いただきました。

 AMDAはこれからも、ダイナスティメディカルセンターと共に、ハルキウで医療を必要としている方への支援を継続していきます。