東日本大震災緊急医療支援から復興支援までの活動の軌跡(2012/6発行ダイジェストNo.38掲載) – AMDA(アムダ)
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特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

東日本大震災緊急医療支援から復興支援までの活動の軌跡(2012/6発行ダイジェストNo.38掲載)

東日本大震災緊急医療支援から復興支援までの活動の軌跡

2012.5.16現在

緊急医療支援期の主な活動(2011年3月11日から4月末)

3.11 東北地方三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の未曾有の大地震が発生。太平洋沿岸で大津波が発生する。これを受けて緊急医療チームの派遣を決定、スタッフの派遣準備等を開始する
3.12 午前:第一次派遣チーム出発(3名) 仙台到着 これを皮切りに、緊急医療支援活動ボランティアとして4月末までにのべ149名を派遣(海外チームも含む)
3.13 仙台市内にて第一次派遣チームが医療活動を開始
3.14 第1次物資便の出発(協力:両備グループ、おかやまコープ)
これを皮切りに、4月末までに物資トラック便全8便の他、宅配などにて物資の提供を実施
3.15 仙台市内での医療活動開始
仙台派遣チームが仙台に残って活動するチームと、岩手(岩手県釜石市、上閉伊郡大槌町)の調査チームの二手に分かれて活動
3.16 岩手県釜石市、上閉伊郡大槌町で医療支援活動を開始
AMDA菅波代表の要請を受け、総社市の物資トラック、電気自動車、灯油などが岩手へ向けて出発
3.19 AMDA派遣チームが二手に分かれ、チャーター機で岡山空港からいわて花巻空港へ、ヘリで東京から宮城県本吉郡南三陸へ南三陸町志津川の避難所を拠点として診療活動開始
総社市からの物資トラックと電気自動車が岩手県釜石市に到着。電気自動車を充電し、大槌町での巡回診療で活躍。
3.21 岡山にて緊急活動報告会見を実施(AMDA菅波代表)仙台市での活動を現地に引継ぎ終了
3.22 大槌町で、現地スタッフの雇用を開始
総社市による豚汁の炊き出しを釜石市、大槌町で実施(AMDA要請・協力)
3.28 韓国、マレーシアからの医療チーム(6名)が大槌町で活動中のAMDA医療チームに合流
3.29 釜石市立双葉小学校卒業式にAMDAスタッフが招待される
インドネシアからの医療チーム(4名)が大槌町で活動中のAMDA医療チームに合流
避難所となっていた大槌高校の教室でAMDA東日本大震災国際会議の実施。高校生を対象とした東日本国際奨学金の支給を決定する。
3.30 トレーラー検査ルームの設営開始(岩手県大槌町)
3.31 タイからの医療チーム(3名)が大槌町で活動中のAMDA医療チームに合流
釜石市での活動を岩手県医師会に引継ぎ、終了
4.01 AMDA医師(鍼灸師)による鍼灸治療を大槌町で開始
4.04 南三陸町で活動を開始したイスラエルの医療チームにAMDAから医療通訳として医師2名を派遣
大槌町の避難所にパワープレート(トレーニングマシン)の導入
4.05 岡山にて緊急医療支援活動の報告と復興支援に向けた記者会見(AMDA菅波代表)
大槌高校体育館避難所内部に、簡易間仕切りシステムを設置(協力:坂茂建築設計事務所)
4.07 23時32分頃に宮城県沖の深さ約65kmでマグニチュード7.1の余震が発生
4.08 北山たけし氏(北島音楽事務所所属)の来訪協力をえて「魂を揺さぶる”歌の処方箋”プログラム」を南三陸町志津川小学校避難所で実施。
4.10 岡山県内の学生ボランティア約80人による寄贈用文具(1500セット)の仕分け作業(岡山市内・長泉寺にて)
4.11 ボランティアパティシエによるロールケーキの実演、提供(AMDA協力 大槌町ほか)
4.14 AMDA高校生交流プログラムの実施(広島県の高校生4名と引率教諭2名が大槌町を訪問~16日)
4.18 栄養プログラム(マルチビタミンの配布)を大槌町避難所にて実施
4.20 南三陸町での活動を現地に引継ぎ終了
4.22 避難所になっていた岩手県立大槌高校の平成23年度入学式にAMDAスタッフが招待される
4.28 志津川病院にコンピューター、医学書、白衣などを寄贈
4.29 RNN(人道援助宗教NGO)による合同慰霊祭実施(宮城県石巻市、岡山市)
4.30 大槌町での活動を現地に引継ぎ、緊急医療支援活動としては終了。途切れず復興支援活動に移行。復興支援活動は3か年計画で実施することが決定

復興支援期の主な活動(2011年5月1日から)

 5.01 大槌町で復興支援事業・巡回鍼灸治療活動開始(緊急救援時からの継続)
大槌町、南三陸町で復興支援事業・被災地医療機関支援活動開始(物資提供や人材の派遣など)
 6.24 AMDA大槌クラブの設立  AMDA高校生会大槌の誕生
 7.18 〜9.30    夏季医療ボランティア派遣(岩手県立大槌病院、宮城県・公立志津川病院、公立南三陸診療所)医師3名、看護師17名、薬剤師2名、心理士2名
医学生・看護学生ボランティア派遣(宮城県・公立志津川病院、公立南三陸診療所)医学生20名、看護学生26名
 7.22 〜7.24    AMDA高校生会(大槌町のメンバーと岡山のメンバー)の交流会を岡山で開催
 7.27 気仙沼市猪苗代病院支援決定 物資の提供及び人材募集などの支援を行う
 7.31 支援者の方へ提供を呼びかけた浴衣・甚平を大槌町のこどもたちへ寄贈
 8.01 避難所での鍼灸治療の他に、仮設住宅での巡回鍼灸治療も開始
 8.02 〜8.6    AMDA東日本大震災復興支援スポーツ交流プログラムを岡山で開催
東北の3中学校52名を岡山に招へいし、岡山県内の4中学とサッカーやホームステイを通じた交流を実施
 8.24 〜27    おかやま経済同友会主催の岡山からの大学生ボランティアツアー(大槌町でのボランティア活動)の受け入れ
10.01 〜2012.3.31    志津川病院地元看護師雇用促進 協力として支援金の提供
11.02 AMDA大槌・健康サポートセンター着工
11.13 AMDA大槌・健康サポートセンターの上棟式
12.01 AMDAの東日本大震災緊急医療支援活動をまとめた書籍「AMDA被災地へ!」が小学館スクエアより発行
12.01 〜12.4    黒住教青年部の受け入れ(AMDA大槌健康サポートセンターでのボランティア活動)
12.05 〜1.31    冬季医療ボランティア派遣(宮城県・公立志津川病院、公立南三陸診療所)
医師1名、薬剤師1名、看護師3名が志津川病院、公立南三陸診療所にて活動を行う
12.14 〜12.19    近畿大学学生ボランティア受け入れ(AMDA大槌健康サポートセンターの開設準備ボランティア)
12.18 AMDA大槌・健康サポートセンター開所式
センター内の鍼灸院で治療スタート。コミュニティースペースの運用スタート(チャレンジショップなど)
12.20 AMDA東日本国際奨学金 2011年度支給分 7校84名となり2011年度分の支給が完了
2012
 1.24 震災ホームレス支援活動開始。第一次支援物資トラックが岡山から仙台に向けて出発。
 3.04 第1回被災地間相互交流「つながろう大槌・気仙沼」プログラムを気仙沼市で実施
 3.11 岡山市黒住教神道山にて開催されたRNN主催の合同慰霊祭に参加。被災地へ祈りを届けた。
 3.13 震災ホームレス支援活動:第ニ次支援物資トラックが岡山から仙台に向けて出発。
 3.17 〜3.20    絆コンサートin広島(3.18)
絆コンサートin岡山の開催(3.19)
 3.18 〜4.9    春季医療ボランティア派遣(宮城県・公立志津川病院、公立南三陸診療所)
医師1名、薬剤師1名、看護師3名が公立志津川病院、公立南三陸診療所にて活動を行う
 3.30 「AMDA被災地へ!」の2版第1刷が刊行
 3.31 AMDA東日本奨学金奨学生のうち24名の進路が決定し卒業を迎えた
 4.01 公立南三陸仮設診療所が新仮設診療所へ引っ越し
 4.09 第2回被災地間相互交流「つながろう気仙沼・大槌」プログラムを大槌町で実施
気仙沼商店街と大槌商店街の「ひょうたん島姉妹商店街連携協定」調印式を執り行う
 4.20 石巻市雄勝町での巡回鍼灸治療プログラムを開始

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