バングラデシュ訪問と自分のこれから(2012/4発行ジャーナル4月春号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

バングラデシュ訪問と自分のこれから(2012/4発行ジャーナル4月春号掲載)

バングラデシュ訪問と自分のこれから

岡山一宮高等学校3年(2012年3月卒業) 佐藤 亜紀子


民族衣装に身を包む佐藤さん(左端)

私は去年の春、バングラデシュへスタディーツアーに参加しました。将来、発展途上国で働きたいと考えていたので、実際に現状を見てみたいという思いから参加しました。

バングラデシュへ行く途中は途上国を初めて訪れる事への不安と期待で複雑な気持ちでしたが、現地スタッフの親切な対応や学校で子ども達と交流するうちに緊張もほぐれていきました。初めて見ることや知ることがたくさんあり、すべてが新鮮でした。学ぶことがたくさん詰まった毎日でした。ホームステイをして現地の暮らしを体験する中で、人々の生活向上のために医療が果たす役割の大きさを実感すると共に、水や道路などの環境面の改善など多くの問題があることを知りました。また、現在実施されているマイクロクレジットの様な人々の生活を支え、少しずつ変えていく仕組みを知ることができました。今回の訪問で、改めて今の自分の無力さを感じ、看護師として技術も知識も深く身に付けたいと今まで以上に強く思うようになりました。

4月から私は岡山大学で看護学を学びます。自分の希望する大学で学べる幸せとバングラデシュでの経験を忘れず、一日一日を大切に過ごしたいです。さらに、看護だけでなく文化や言語など幅広く知識を深め、いつかバングラデシュの人たちに恩返しをしたいと思います。