トルコ東部地震に対する復興支援活動
エルジジュの街を視察するAMDA調整員 |
10月23日に発生したトルコ東部地震から1か月が経過し、当初の予定どおりAMDAは、復興支援に向けてのニーズ調査を行うため、復興支援調査チームを派遣しました。
11月27日にトルコへ到着したAMDA第2次派遣チームはトルコ東部ワン(VAN)市と郊外の町エルジシュ(Ercis)などを訪れました。11月10日の余震による被害が大きく、市内中心部でも全壊や半壊した建物がみられ、ほとんどの店が閉店しており、住民も余震を恐れ、避難していたため、町中が閑散としていました。実際、AMDA派遣者が滞在中にも余震がありました。AMDAの第1次派遣チームが医療活動を行っていた場所は少し場所を移し、現在もテント内での診察を行っていました。トルコの医療チームは大変良く組織化されており、災害の各期に応じた被災者支援が行われており、トルコ全国から集まってくる医師や看護師、そのほか専門職によってそれらの活動が献身的に行われていました。持参した手指消毒のジェルを医療スタッフ用として5箱(180本)寄贈しました。医師などの人材や医療物資も十分に足りている様子でした。
訪問したエルジシュの行政機関の災害本部長 兼 地元高校校長より、「日本はトルコにとって大変友好的で、また兄弟のような存在である。そして同じように地震による被災経験をもつ日本の人々がいつもトルコのことを想い、支援して下さることに大変感謝している。」と嬉しいお言葉を頂きました。今後は、スポーツ交流を含めた復興支援の内容を具体化していくとともに、現地トルコからの要請を受けてのプリスクール(幼稚園)と文化交流センターの設置など将来構想も含め検討しています。