タイ洪水被害に対する緊急医療支援活動
避難所となっている体育館で診察を行うAMDA |
子どもに手洗い指導をするAMDA看護師 |
AMDAは、深刻化するタイの洪水の被災状況と、東日本大震災でタイから医療チームを送ってもらったことを鑑み、10月14日から3度にわたり医療支援チームを派遣しました。
11月19日に日本を発った第3次医療チーム(看護師2人、調整員2人)は、購入したボートを活用して、ノンダブリー県、パトゥムタニ県、ナコンパトム県などで巡回診療や物資の提供、手洗い指導などを実施しました。土嚢積みや大きい荷物の移動などの作業のため、筋肉痛や腰痛を訴える患者が多くみられ、次いで長い時間水に浸かっている被災者が多いことから皮膚疾患、避難所などでの生活で起こりやすい上気道感染症が多くみられました。また長引く避難生活による精神的なストレスを訴える患者も多く、不眠などの症例もみられました。3次派遣チームはのべ875人の診療を行い、11月27日に活動を終了し帰国しました。