2009年度年次報告 その他の活動(2010/8発行) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

2009年度年次報告 その他の活動(2010/8発行)

研修・セミナー

インド日本緊急救援研修プログラム2009

◇実施場所:インド共和国カルナタカ州マンガロール、マニパール大学(Manipal University, Mangalore, Karnataka)
◇実施期間:2009年8月26日〜29日
◇派遣者:ニティアン・ヴィーラヴァーグ(AMDA本部職員)、セデュクマール・カマト(AMDAインド支部長)、ラマチャンドラ・カマト(AMDAインド支部職員)
◇出席者:世界保健機関GOARN(地球規模感染症に対する警戒と対応ネットワーク)
国連児童基金、インド国立災害対策研究所、マニパール大学、NIMHANS(現地NGO)、Media & Photographer(現地企業)、岡山大学、AMDAの関係者等42人
◇現地協力機関:国連児童基金インド事務所、インド国立災害対策研究所、NIMHANS、Media & Photographer
◇実施協力団体:マニパール大学、岡山大学
◇事業内容:
近年世界中で大規模な災害が起きており、被災者へ迅速な支援を行うには他の組織との連携が必要不可欠になっています。特に教育機関や大学は人道支援活動や感染症対策に重要な役割を果たしており、その分野で活動する人材育成を行っています。AMDAが協力協定を結んでいる教育機関は世界に6つあります。そのひとつが2009年2月に協力協定を結んだインド・カルナタカ州のマニパール大学です。

今回AMDAはマニパール大学と岡山大学と協力して、2009年8月26日から29日まで「インド日本緊急救援研修プログラム2009」を同大学で開催しました。この研修は、緊急救援活動に必要な知識や技術を備えた人材を育成するために実施されました。講師は、世界保健機関GOARN、国連児童基金、インド国立災害対策研究所、マニパール大学、岡山大学、AMDAの職員が務めました。参加者の多くはマニパール大学に在籍して医学・看護学・薬学などを専門とする教授や助教、講師、研修医ら30人です。参加者は4日間のカリキュラムで、災害別簡易保健調査手法、災害対策におけるコミュニケーション技術、大量被災者マネジメント、リハビリテーション・復興支援などについて学びました。参加者には研修終了後にマニパール大学から修了書が渡されました。

■連携協定大学  2010年3月31日現在
マニパール大学(インド)
ハサヌディン大学(インドネシア)
岡山大学(日本) 
建国大学(韓国)
バカイ医科大学、ハムダード大学(パキスタン)

 

岡山県立大学大学院「災害医療援助特論」第6回公開講座 災害セミナー

―災害時の様々な医療への取り組み―

◇開催日時:9月13日(日) 13:30〜17:30
◇開催場所:岡山国際交流センター 国際会議場
◇内容:  
第1部 災害対応―岡山からの発信「災害介護」 
講師:福嶋啓祐医師 岡山県老人保健施設協会会長 (医)福嶋医院 (学)福嶋学園 理事長
第2部 海外緊急医療支援と身近な救急救命 
?ミャンマー・サイクロン緊急医療支援活動の経験から 
?身近な救急救命/AEDの普及について
講師:寺戸通久医師 岡山大学医療教育統合開発センター医学教育部門助教 岡山大学病院救急科医師

緊急医療について様々な視点からの事例を紹介。大学院生20人を含む約60人が参加しました。

 

国内防災

静岡県袋井市合同総合防災訓練

◇実施場所:静岡県袋井市山名公民館
◇実施期間:8月29日
◇主催者:静岡県、袋井市
◇派遣者:医師5人、看護師2人、調整員 谷口敬一郎 本部職員
◇内容:
2009年は、8月11日に最大震度6弱の地震が発生し、路面崩落のため高速道路が通行止めになるなど被害のあった袋井市で開催されました。

AMDAは、98年から静岡県総合防災訓練に参加し、近年は、重症患者を航空機などで被災地外の医療機関に搬送する「広域医療搬送訓練」に参加してきました。今回は、地震発生後に設置される救護所に県外組織として応援に入り負傷者をトリアージする「救護所トリアージ訓練」への参加となりました。

救護所は、東海地震など大規模な地震発生直後、地域の診療所が閉鎖される替わりに、小学校や公民館に設置されます。運営は、主に地域の医師、看護師が担います。大災害発生時には、医療従事者の対応能力を超える多くの負傷者が発生します。そのような状況に対応するため、救護所では、負傷者を重症度や緊急度に応じて振り分け、治療に優先順位をつけるトリアージを実施し、重症患者や中等症患者を、医療設備の整った救護病院や県外災害拠点病院などに搬送するよう連携します。AMDAは、本訓練において、ドクターコマンダーを務めるなど救護所のリーダーとして静岡県看護協会と協力し、約1時間半の間に80人以上の模擬患者をトリアージする訓練に参加しました。

今回は、連携協定を結んでいる岡山大学から医師3人、AMDAのERネットワークから医師2人、看護師2人とバランス良く参加があり、今後の活動に向けてネットワークの強化を図ることもできました。

 

2009年度 その他

その他の動き・イベント参加

4月1日 玉野クラブ、夕張クラブ設立
4月18日 あすか健康村フェスティバル
8月26日 国立大学法人高知大学医学部との連携協定調印
9月27日 かんなべ福祉まつり
10月24日 コープフェスタ2009
12月25〜29日 AMDAバングラデシュプロジェクト視察・交流 AMDA玉野クラブ長等3人渡航
2月6〜7日 ワンワールドフェスティバル(大阪)
3月5〜7日 岡山県洋蘭展
3月6日 RSKチャリティコンサート

出張講演 

岡山大学開学60周年シンポジウム
日本看護・小児看護学術集会高知大会をはじめ新潟大学国際戦略部、関西学院大学災害復興制度研究所、倉敷芸術科学大学、金沢大学、総社市教育委員会、全国自治体病院開設者協議会岡山県支部、中国五県高等学校教頭・副校長会議協議会、京都光華女子大学短期大学、おかやまコープエリア委員会、県内小中高等学校等51の団体より講演依頼をいただき、AMDAから菅波代表、職員等が出向き、活動を紹介しました。

大学講義

岡山県立大学大学院
岡山大学大学院医歯薬学総合研究科
岡山大学薬学部
県立広島大学保健福祉学部等