フィリピン台風16号被害に対する緊急医療支援活動
AMDA合同医療ミッション |
活動期間:2009年9月29日〜10月11日
派遣者:
ニティアン・ヴィーラバグ/調整員/本部職員(9月29日–10月8日)
古城デイジー/調整員/倉敷フィリピーノ・サークル代表(9月29日−10月3日)
フィリピン・ルソン島で9月26日発生した台風16号「ケッツアーナ」による大規模な洪水により、マニラ市内の約80パーセントが浸水し、大規模な停電が発生、避難者数は28万人を超える事態となりました。AMDA本部では緊急医療支援実施に向けて、29日ヴィーラバグ調整員と古城調整員をマニラに派遣。フィリピン出身の古城調整員のネットワークを活用し、地元の多くの医師やボランティアの協力を得て、二つの医療支援活動を実施しました。
<フィリピン空軍所属医師団とのAMDA合同医療ミッション>
10月7日、空軍医師団と古城調整員の所属する倉敷フィリピーノ・サークル関係ボランティアとの合同メンバー11名が、被災地ピピンダンにて500世帯分の生活支援物資の配布と子どものための歯科衛生教育と食料配布を実施しました。また、さらなる台風通過による悪天候のため延期されていた医療ミッションを10月10日バルーンガサで実施。AMDAは抗生剤、風邪薬、ビタミン剤、鎮痛剤、皮膚疾患用薬品、下痢止め等の医薬品と石鹸1,300個をフィリピン空軍医師団に寄贈。AMDA合同医療ミッションとして、6人の空軍医師と現地ボランティア医師2人が、被災者を診療しました。
<AMDAフィリピン実施 歯科・医療ミッション>
10月11日、AMDAフィリピン支部長・チュア医師(元フィリピン医師会会長)の主導により、AMSA(アジア医学生連絡協議会)フィリピン支部、マニラ・チャイナタウン・ライオンズクラブ等と協力して、避難所となっているスポーツ施設にて、541人の避難者に対する歯科治療と検査を含む健康診断を実施しました。洪水後の感染症が予想されていたことから、血液や便などの検査を会む健康診断を実施できたことは効果的でした。