「AMDAグループ代表者会議」開催(2008/5発行ジャーナル5月春号掲載) – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

「AMDAグループ代表者会議」開催(2008/5発行ジャーナル5月春号掲載)

「AMDAグループ代表者会議」開催
 
 国連経済社会理事会から総合協議資格が与えられたAMDAグループを構成する5団体の長が、AMDAの総合指針について協議する「AMDAグループ代表者会議」が、3月26日、岡山市の本部にて開催されました。グループ代表に菅波茂、代表代行には、小林米幸、的野秀利の3氏が選出され、グループ内の更なる結束による国際平和への積極的貢献と、国連はじめ国際機関と一層の連携強化を図る指針等を決議しました。
(左から)鈴木俊介(特活)AMDA社会開発機構理事長、菅波茂AMDAインターナショナル代表/(特活)AMDA理事長、小林米幸(特活)AMDA国際医療情報センター理事長、的野秀利AMDA国際福祉事業団(公設国際貢献大学校)理事長
 
 
2つの常任委員会の発足
 
 AMDAインターナショナルに2つの常任委員会が発足します。2008年3月に発足したAMDA-AMSA連携委員会と伝統医学委員会です。AMDA-AMSA連携委員会の委員長にはイージョンミン韓国支部長が就任しました。日本、フィリピン、台湾、インドネシア、カンボジア支部などから積極的な動きが出ています。
 1980年に設立されたAMSAのOBが1984年にAMDAを設立しました。AMSAは15の国と地域の医学生が参加する団体に成長しています。世界平和実現に向けたAMDAとの協力が期待されます。
伝統医学委員会の委員長にはS.K.カマト・インド支部長が就任する予定です。世界の医療資源として、中医学、アユルベーダ医学、ユナニー医学、チベット医学などの伝統医学が、現代医学とどのように協力し合えるのか。楽しみです。
 
イージョンミン韓国支部長(左)と
菅波AMDAグループ代表
AMSAメンバーと
菅波AMDAグループ代表
 
賢者は歴史に学ぶ
 
 AMDAは、多様性の共存を実現するために、如何なる統治機構が望ましいのか考えました。3つの基軸を想定しました。正統性、正当性そして調和性です。正統性とは存在の是非を問います。正当性とは正統性を証明する行為の是非です。調和性とは正統性に対する共鳴です。具体的には寛容、公正、ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)の有無です。
 AMDAの多様性の共存の理念に対する正統性は「相互扶助」、正当性は「AMDA多国籍医師団」、調和性の具現化である寛容は「他の正統性との共存」、公正は「AMDA執行部の多様性」、ノブレス・オブリージュは「救える命があればどこへでも」のスローガンに代表されています。
 「賢者は歴史に学ぶ」という格言は貴重な教訓です。AMDAの各国支部長は自国の歴史に卓越した見識と誇りを持っています。彼らこそ財産であり、AMDAの新基軸の源泉です。
AMDAのネットワークを支えていただいている関係者の方々に深く感謝するとともに、この公共的財産の活用にご指導をいただければ望外の喜びです。