アフガニスタン避難者支援 – AMDA(アムダ)
救える命があればどこまでも
特定非営利活動法人アムダ
国連経済社会理事会総合協議資格NGO

アフガニスタン避難者支援

 2021年8月、政権が事実上崩壊したアフガニスタンでAMDAは、AMDAアフガニスタン支部と協力し、
パキスタンやイランから強制送還された難民の支援、状況を注視してまいりました。

 現在も情勢及び治安は極めて不安定な状況が続いている状況の中、国連人道問題調整事務所(OCHA)の2025年6月時点の報告では、2025年上半期だけで約94万9,000人がアフガニスタンに帰還しており、そのうちイランから約74万1,000人、パキスタンから約20万8,000人とされています。
パキスタンやイランから送還された人々は、厳しい環境の中での生活を余儀なくされており、深刻な経済的課題に直面しています。

 この状況を鑑みて、AMDAアフガニスタン支部が運営をする日本アフガニスタン友好病院は、AMDAの支援のもと、パキスタンとイランから強制送還された人々を対象に医療支援活動を実施しました。この活動では、特に子ども、女性、高齢者に対する、必要不可欠な医療支援の提供が重視されました。また、今回の支援では、薬の処方にとどまらず、専門医や医療スタッフによる無料診断、治療、経過観察も実施しました。

 多くの帰還者が財政支援の制限や適切な医療へのアクセス不足に苦しむ中で、この取り組みによって、合計542人が無料で医療支援を受けられました。(内訳:治療を受けた患者68人(女性、子ども)、32人(男性))

 支援を受けた患者やその家族からは、「この支援がなければ自分や子どもに必要な医療を受けることはできなかった」と語る方が多く、
今後も継続されることを心から望む声も聞かれています。

 日本アフガニスタン友好病院は、今後もAMDAと協力し、注視してまいります。