ボリビア・救急救命医(士)研修プログラム
AMDAボリビア マルタ・フォイアニーニ
(翻訳 近持 雄一郎) |
AMDAボリビアでは、ATLS(外傷救急救命研修)やPHTLS(病院搬送前外傷救急救命研修)を通じて、救急医療の質の向上に貢献している。
1998年の支部設立より、AMDAボリビアは救急患者の管理に注力しており、ATLS、PHTLS、CPR(心肺蘇生法研修)を通じて、医師、看護師、救急隊員、関連医療従事者へのトレーニングを行ってきた。 ATLSコースに対するニーズは過去数年で大幅に増加した。ボリビアにおける急速な人口増加に伴い、医師がATLSを受講する必要性が高まっているためである。 こうしたニーズに対応すべく、AMDAボリビアでは2006年2月に、ATLSインストラクター育成コースを実施した。9名の指導者候補生を指導する為、講師にチリの首都サンティアゴより教育が専門の教授をお招きした。 以下は本年度の研修スケジュールである。 |
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■ATLSコース
■PHTLSコース
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いずれのコースも系統的に実施されており、研修生からの評判も高い。
民間団体を対象としたBLS(一次救急救命研修)も継続の予定で、実施対象を教育施設にまで拡大する方針である。 困難な経済状況により、ボリビアでは国内の他の地域まで赴いて研修を行うことが難しい。しかしながら、AMDAボリビアでは今後も、一歩ずつ着実に国内における研修の普及に努める。 |