国際部 近持 雄一郎
新型コロナウィルスの蔓延から一年が経過しました。昨年後半から現在にかけてのAMDA各国支部をとりまく状況について随時お伝えしていきます。
■アフガニスタン
アフガニスタンでは検疫が無く、全ての大学および学校は冬期休暇中です。ラジオやテレビなどのメディアをはじめ、全医療施設でコロナ感染予防啓発メッセージが流布されています。AMDAアフガニスタン支部が運営する日本アフガニスタン友好病院も変わらず予防メッセージを発信し続けており、感染が疑われる患者はコロナ対応を行っている病院にリファーしています。幸いなことに、2021年1月から2月にかけて、日本アフガニスタン友好病院に感染の疑いのある患者の来院は確認されていません。
■インド
2020年11月~12月のお祭りシーズンのインドではコロナの感染者数が急増。そんな中、AMDAインド支部のミナクシ事務局長はアユルヴェーダの観点から、いかにコロナ禍において健やかに過ごすかということをテーマに無料のオンラインセミナーを行いました。このほか、労働者世帯に対して、新しい衣服や古着を寄付しました。現在、新規感染者数は減っており、マスク着用の義務化やワクチンにより、今後も減少していくと思われます。
■カンボジア
2020年11月、AMDAカンボジア支部は国内有数の看護学科を持つチェンラ大学と協力し、コロナ禍におけるメンタルヘルスの維持と看護師の新たな役割について論じるワークショップを開催しました。この催しは対面とオンラインの双方向で行われ、それぞれ30名の学生と70名の学生からなる合計100名程度が参加しました。スピーカーには、保健省関係者、国立病院関係者、学術関係者が登壇して発表を行いました。終了後、AMDAカンボジア支部は、大学で学ぶ看護学生には個人防護具を、大学には自動消毒液ディスペンサーなどを寄付しました。
ワークショップの様子
看護学生に個人防護具を手渡す
リティAMDAカンボジア支部長
寄付された自動消毒液
ディスペンサー