
8月22日、ブッダガヤ郊外にあるファルグ川が氾濫し、川沿いの地域で洪水が発生しました。ブッダガヤ中心部にある、AMDAピースクリニックを拠点に母子保健事業を行うAMDAは、地元スタッフや関係者を中心に、26日から被災地の調査を開始、食糧や衛生面で課題があることが分かりました。この状況を受け、AMDAは緊急支援を行うことを決定し、活動の準備と調整を進めてきました。
9月8日、地元スタッフ、関係者、ボランティアからなるAMDAチームは、洪水による被害の大きかったゴンガリア村(Ghongharia)で、75世帯に食糧を支援しました。日常的によく使う食材、米5㎏、豆類2㎏、じゃがいも2㎏、玉ねぎ1㎏、マスタードオイル500ml、スパイス類に加えて、ビスケット1袋を配布しました。この量で、4~5人家族で1週間分は持ちます。


AMDAチームメンバーの1人が村の人たちに話を聞くと、「土壁でできている家の大半は洪水で全半壊した。昼間は外で暮らし、夜は学校や公会堂の避難所に行く人もいる。雨季が終わりに近づき、今度は冬が間近に迫っているから早く修繕を進めたい。冬に外で暮らすことは厳しい。しかし、修理に必要な資材を購入するにもお金がかかるし、家族が食べる物も確保しないといけない。出稼ぎに行って、食糧や資材を買ってきて、の繰り返し。今日は、食糧を支援いただけて嬉しい。食糧を買うお金を資材購入に回せる上、出稼ぎに行く代わりに、家の修理に専念できる。」と話されました。




ゴンガリア村では、洪水の水は引いているものの、灌漑用水路や田畑に囲まれていて、外で寝泊まりされている方も多くいることから、蚊の影響が懸念されます。
AMDAは被災地の状況を考慮し、次の支援を調整しています。