
継続的な大雨により川の水位が上昇し、8月22日の夕方、ブッダガヤを流れるファルグ川が氾濫しました。地元の方からの情報を受け、AMDAは26日に洪水による被害が甚大であったバタスプール(Bataspur)村へ調査に入りました。マンジーと呼ばれるカースト制度の中で最も身分の低い方が多く住んでいて、貧困率の高い同村は、AMDAが母子保健事業の拠点としているブッダガヤ中心部から9km離れた郊外にあり、約150世帯900人が暮らしています。
ブッダガヤは雨季ではあるもの、雨が降らない日は猛暑日です。AMDAチームが村を訪れると、炎天下の中、洪水により崩れた家の修復に追われている男性を見かけました。土壁でできている家の多くは全半壊しており、ブルーシートで覆われていました。現在、村では、水は引いているものの、あらゆるところに水が溜まっている状況です。蚊が発生しやすい時期なので、デング熱、マラリアなどの流行が懸念されます。
被災した住民によると、「洪水が襲った日、私たちの村は160cmくらいまで水に浸かったため、急いで家の屋上に避難しました。まだ、明るい時間だったので、避難できたけれど、深夜であれば、大人は助かったかもしれませんが、小さい子どもたちは流されていたかもしれません。不幸中の幸いでした。」と、洪水に襲われた時の状況を話してくださいました。




村の人達の多くは、家に保管していた米や豆は流され、自分たちで育てていた野菜も洪水の被害に遭い、その上、牛、ヤギ、鶏などの家畜も流されてしまいました。唯一、稲は被害を受けながらも残っていました。食糧は「パラスパリック・サハエタ (ヒンディー語の相互扶助)」の精神で、村や周辺地域で、お互いに助け合いながら、日々凌いでいるようです。
村の方からは、支援の不足も訴えられました。この状況を受け、AMDAは被災者の方へどのような支援ができるか検討を進めています。