フィリピンでは、南西モンスーン(季節風)と台風6号を含む熱帯低気圧の影響により、1週間ほど雨が降り続きました。
結果、フィリピンの首都マニラがある、ルソン島を中心に、洪水や地すべりが発生しています(7月24日現在)。
AMDAはフィリピン支部メンバーからの支援要請を受け、緊急支援を行うことを決定しました。
マニラ首都圏にある、バレンズエラ市では避難所が開設されています。避難所の1つを訪れたフィリピン支部支部長エリカ・タニア・ダビロ医師より、
「避難所には、すでに700人前後が避難しており、医療支援の必要性が高まっています。洪水に起因する感染症に対応するための抗菌薬をはじめとした必須医薬品*
が不足しています。集団感染の予防、ならびに、お年寄りから子どもまで、避難している方の健康を維持するためにも薬が必要です。」と報告がありました。
これから、フィリピン支部のメンバーを中心に、被災地のニーズに基づいた支援を実施します。
被災者の方に、必要な支援が迅速に届けられるよう、皆様からの応援をよろしくお願いいたします。
なお、この災害による死者は12人、行方不明者8人、負傷者8人、75万世帯270万人を超える方が被災されています。
また、橋や道路の通行が不可となっている場所もあります(フィリピン国家災害対策本部[NDRRMC]7月24日発表)。
*必須医薬品とは、大多数の人々が健康を保つために必要不可欠なものであり、決して不足することなく、必要とする人々にとって適切な投与形態で、
誰もがアクセスできる値段で提供される医薬品のこと (WHOの定義)。具体的には、抗菌薬、降圧薬、感冒薬、糖尿病薬など。



