AMDA・スリランカライオンズクラブ合同医療支援活動を実施
2014年4月5日、AMDAは、スリランカのライオンズクラブ、ジャフナ州保健局(RDHS)、ポイント・ペドロ地区の保健担当官(MOH)、ポイント・ペドロ・ベース病院の医療スタッフらの協力を得てマルサンケルニ病院で無料診療を実施しました。
今回プロジェクトを実施したのは、2009年まで続いた30年に及ぶ内戦のため多大な被害を受けたスリランカの海岸沿いに位置するマルサンケルニ(Maruthankerni)市内の病院。マルサンケルニ市の人口は15000人で、ほとんどの人は漁業や農業によって生計をたてており、低所得生活を強いられています。
無料診療では359人を診療することができました。主な患者さんの訴えは関節痛、風邪、咳、のどの痛み、歯の痛みなど。患者の一人が胸の痛みを訴えていたため、急遽心電図のチェックし、その後、救急車でジャフナ病院へと搬送しました。
またポイント・ペドロ病院からは歯科医療チームも参加し、診療に来た患者の方々に、AMDAからの支援物資である歯ブラシと歯磨き粉を、正しい歯みがきの仕方と一緒に配られました。
さらに医療キャンプで余った医薬品は、すべてマルサンケルニ病院に寄付することができました。ライオンズクラブもジャフナ保健局(RDHS)に眼鏡の入った箱を数個寄付しました。
なお、プロジェクトを実施したマルサンケルニ病院は、AMDAが2003年から2009年に医療和平プロジェクトを実施した場所の一つ。プロジェクト実施当時、AMDAは病院の敷地内に子供が遊べるような簡易的な公園をつくりましたが、その後、内戦が再発して、その公園も破壊されてしまいました。しかしながら、村の周辺の人々は当時の活動やAMDAのことをよく理解し、今でも覚えてくれています。今回のプロジェクト実施においても歓迎を受けました