インドネシア・スラウェシ島南部・マカッサル地方の洪水による被災者への緊急医療支援活動 – AMDA(アムダ)
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国連経済社会理事会総合協議資格NGO

インドネシア・スラウェシ島南部・マカッサル地方の洪水による被災者への緊急医療支援活動

インドネシア・スラウェシ島南部・マカッサル地方の洪水による被災者への緊急医療支援活動

(AMDAインドネシア支部)

インドネシア・スラウェシ島南部に位置するマカッサル・ビーリンカナヤ(Bitingkanaya)地区で洪水が発生した。
インドネシアの地元報道機関の情報によると,2011年1月13日に発生した鉄砲水の影響で家屋が浸水、家屋や水田も多大な被害を受けた。倒壊、浸水などの被害が多数報告されており、その数は600棟を超える。ビーリンカナヤ地区、ラウ地区、トンポブル地区など被災地域は広い。

これを受けてAMDAインドネシア支部は被災地域の一つであるビーリンカナヤ地区のパッチェーレカン通りに1月15日に到着。洪水で被害を受けた住民らの支援に乗り出した。

AMDAは市民が切実に必要としていた無料での診療や米、野菜、砂糖、肉などの食料品の提供などを行った。また、周辺のコミュニティーの助けを借りて、順番に洪水被災者の診断などを行い、患者らへの薬の処方も行った。

AMDAインドネシア支部の支部長であるタンラ医師の責任のもと現場で直接活動を行ったAMDAの医師数人によって支援され、この寄贈が実現した。

181世帯に食料を支給し158世帯に無料診療を実施した。
以下が診療の結果である

a.上部気管支の感染症(ISPA) 58人
b.皮膚炎 42人
c.下痢 18人
d.リューマチ 13人
e.高血圧症 12人
f.その他 15人

迅速なAMDAインドネシア支部の活動により、洪水によって引き起こされる病状を減らすことができた。また、物資の支給により基本的な生活の維持を支援することができたと思われる。
この活動にはAMDAインドネシア支部の医師6名が参加した。